NHK俳句 題「寒昴(かんすばる)」

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この番組のまとめ

「NHK俳句」司会の岸本葉子です。 「寒昴」ですから「昴」に「寒」を付けて季語になってますが昴というのは西洋星座で言うとプレアデスといいまして6つとか7つとかいう星が小さく固まってるんですね。 それで紹介しますと大体 8時前後に まっすぐ天頂を見上げて頂くと胎児が眠るというだけではなくて「明日 生まれる」っていうのが具体的ですね。

海部さん この方に見分け方をアドバイスしてあげるとすると…。 昔の人にとってはどうだったんでしょうか?昔の人はね これを目当て星というんですが星というのは目当て星といわれる事が… 星がいくつもありまして特にですね 昴は 世界中で昔から大事な大事な 目当て星つまり一目で ぼやっと集まってる全天唯一の星だからそれを見ますと季節 時間を知ってれば方向が直ちに分かりますね。 それでは ここから本日の入選句を振り返って海部さんが一番お好きな句を伺いたいと思います。

また「の」の助詞が続きますけれどもこの句の場合は あんまりうるさい感じはしなくってかえって 下から上へ つまり水から舟へ 舟から寒昴へっていう次第に こう上に上がっていく視線を促すように働いて かえって効果的かなと思いますね。 で 海部さんが国立天文台ハワイ観測所所長として完成させたのがかの有名な すばる望遠鏡。 これ なぜ すばるという名前が付いたんですか?これはね 世界でも一番大きな口径8メートルという望遠鏡を星の名前として唯一と言っていいんです。

正木さんからは 今日はどんな「寒昴」の句をご紹介頂けるでしょうか。 昴を言い表してなんとシンプルな句でしょうと思うんですが 山口誓子は星の句の多い事で知られていて戦後 病を得て海辺で療養をした時に特に 星に親しんでいます。 誓子というのは即物的な詠み方が特徴なんですけれどよく読んでみると「又」っていう この1字がニュアンスが ちょっと複雑だなと思うんですね。 いかがでしょうか?山口誓子さんっていう方は本当に星が好きで星に関する句集もおありですけれど私はね 冬の星座で言うと…。