日曜美術館「利休の志を受け継ぐ 樂家450年 茶碗(わん)の宇宙」

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この番組のまとめ

利休と 長次郎という2人の人物なんですけれど2人の人物が 本当に一つに重なって 一人の人物のような…。 長次郎から十六代目。 利休の精神性を受け継ぎながらも変化してきた 樂の茶碗。 普通 織部茶碗にしても志野茶碗にしても全部 ここに土が見えてくるのですね。 そういう良ささえも長次郎茶碗というのは全部 黒で塗り潰している。 そもそも なぜ利休は 長次郎に茶碗作りを頼んだのでしょうか。 だから長次郎の個性は まさに獅子にあるなと思うんです。

でも 茶碗は触るという実態がそこにあって何か不確かなものを 確実にしてくれる 手触りみたいなのが今のお話を聞いててありましたし。 赤と黒 樂茶碗には大きく2つの茶碗があります。 こちらは 赤茶碗の「一文字」。 江戸時代初期の文化人本阿弥光悦です。 還暦を過ぎた光悦がのめり込んだのは 茶碗でした。 赤樂茶碗 「乙御前」。 おたふく顔を彷彿とさせる茶碗は長次郎の造形を 覆しました。 光悦の茶碗は その後の樂歴代の意識を変えます。 さまざまな表情を見せる樂歴代の茶碗は「不連続の連続」と形容されてきました。

20代半ばまで 家業の茶碗作りに背を向け 逃げていた吉左衞門。 吉左衞門の手は自分の茶碗を求め続けます。 初代 長次郎の茶碗と向き合った時の事でした。 長次郎が 極限まで引く事で激しい表現を獲得したのなら時には 激しくゆがみ…。 さあ 吉左衞門さん ここには長次郎の万代屋黒から始まって今 この2つが まさに十五代 吉左衞門さんの作品を今 並べている。 この長次郎から始まっての十五代で この先も続くつながってるもの… つながってるって何なんだろうっていう。