♪~エジプト ギザの大ピラミッド。 ギザの大ピラミッド建造にまつわる出来事が書き込まれていました。 大ピラミッドの建造に深く関わっていた専門家の貴重な記録を発見したという事です。 これまでも 考古学者たちはピラミッドの周りを発掘調査してきました。 人々がピラミッド建造の現場でどんな仕事をしていたのか知る事ができます。 同じころ もう一人の専門家が全く別の立場からピラミッド建造の謎に取り組んでいました。
しかし 紀元前2650年頃にジェセル王によっていくつもの層を重ねた階段ピラミッドが初めて造られました。 それは 大ピラミッドの建造が技術面でも労働者の組織化の面でも前例のない大事業だった事を示しています。 クフ王は 古代エジプトで最大のピラミッドを造った人物なのにその像は こんな小さなものしかありません。 ピラミッドを造るためにクフ王は自分の娘さえ売り飛ばしたとヘロドトスは書いています。 ピラミッド建造のためにはこのような作業が何百回も必要でした。
ピラミッドの大部分にはギザの近くで採れる質の悪い石灰岩が使われていますが外側の目立つ部分にはトゥーラで採れる 質の良い石灰岩が使われています。 大ピラミッドの表面を覆うには膨大な量の石灰岩が必要でした。 2人がかりで 30分作業をしてみましたがピラミッド建造に関わったメレルの日誌には石を運ぶため ナイル川をどのように活用したかが書かれていました。 ピラミッドの建築資材を運ぶためにナイル川が利用された事は以前から知られています。
ピラミッド建造が 極めて大規模な事業だった事が分かります。 ピラミッドの建造にはナイル川を行き来する船が重要な役割を果たしました。 ピラミッド建造の段階から多くの船が ナイル川を行き来しました。 メレルたちはピラミッドの表面を覆う上質な白い石灰岩を運んでいた事が分かりました。 完成したばかりの大ピラミッドは完璧な三角形で表面を真っ白な石灰岩で覆われエジプトの強い日ざしをまばゆく反射していた事でしょう。
ピラミッドの建造に関するこれまでの説に代わる新たな説が必要となるような疑問です。 ジェームズが 大ピラミッドの内部を調査して技術的な面から疑問を抱いたのは建築資材である石についてでした。 ピラミッドを完成させるために必要な石灰岩はおよそ270万立方メートルだと考えられています。 ジェームズの計算によればピラミッドが全てこのような形と大きさの石で造られていた場合採石場は3倍の大きさが必要です。 確かにピラミッド建造が宗教的な行為であれば大ピラミッド建造の謎に答えを出せるのは自分の説だと主張しています。
ピラミッドの外側に らせん状にスロープを設けた という説ですが従来の説より傾斜が急になりますから石を運び上げるのは大変です。 ピラミッドの内部には四角い石ではなく破片が詰まっているとすればいくつもの謎が解けるジェームズは そう考えています。 建造方法が分からない事でピラミッドの神秘性が高まっているのも事実です。 ギザの大ピラミッドはもともと 中に入れるように作られた部分以外内部を見る事は できません。