地球ドラマチック・選「イースター島 モアイ像の謎に迫る」

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この番組のまとめ

考古学者マイク・ピッツは「ホアハカナナイア」と呼ばれるこのモアイに注目しています。 ホアハカナナイアの背中には一面に鳥の姿をかたどったような彫刻が施されています。 しかし 後ろに回ってみると彫刻を解読するためピッツはホアハカナナイアの画像を取り込み絶海の孤島で調査してきた研究者たちと何ら変わる事はありません。 この箱には 1722年に記されたロッヘフェーンは 巨大な石像はもちろん島の人々の様子にも驚きの目を向けています。

現在 大英博物館にあるこのモアイ像はイースター島の人々の信仰において特別な役割を果たしていたと考えられています。 というのも 西洋人が島の人々に信仰について尋ねたころには奴隷商人は人々を拉致しチリやペルーに連れ去りました。 人々は 膨大な時間と労力をかけてモアイを造りました。 モアイが造られた当時イースター島の人々は石器しか持っていませんでした。 500年前も 人々はこうしてモアイを運んだのかもしれません。 しかし 起伏の多い地形のため全てのモアイが無事目的地までたどり着いた訳ではありませんでした。

あるモアイの表面から赤い鉱物顔料の痕跡が発見されています。 「ホアハカナナイア」とは「盗まれた友」を意味します。 津波は 海岸沿いに立ち並ぶモアイを直撃しました。 ホアハカナナイアを除いた全てのモアイが倒れていたのには他にも理由があるはずです。 研究者たちは 島の歴史からモアイが倒れている原因を探ろうとしています。 人口過密が招いた内戦によって社会は崩壊し モアイも倒された。 2つ目の説は 島を訪れたロッヘフェーンの日誌の内容から内戦の可能性を否定するものです。

火山の火口にたまった水の底から土壌のコアサンプルを採取しています。 サンプルには 植物の花粉や種子昆虫の断片 植物の破片などこの島に生息していたもの全てが入っています。 つまり 一定のサイクルで猛暑もしくは異常低温と干ばつ文明の崩壊は 気候変動などの自然災害によって徐々に進んでいったという説です。 ロッヘフェーンは モアイ崇拝の儀式を目撃した最初で最後の西洋人となりました。 ロッヘフェーンは 消えゆく文明の最後の目撃者だったのでしょう。 モアイ信仰と鳥人信仰をつなぐ存在だという事です。