現在 野生のパンダは2,000頭以下。 碧峰峡の保護センターにはパンダ専用の出産施設と人工保育施設があります。 このセンターにいるパンダは130頭以上。 パンダの食べる植物は何種類もありますが実際には 栄養の99%をタケから とっています。 一頭のパンダが毎日14キロから36キロものインファは 生後3か月のメス。 インファは すでに新生児用の保育器から出ています。 パンダの新生児は自力で排せつできないため母親が赤ちゃんのお尻をなめて排せつを助けます。
しかし クァンクァンとリンビンの母親は2頭とも育児放棄してしまいました。 このセンターでは 育ての母がクァンクァンとリンビンに母親を独占します。 健康診断を終えたクァンクァンは自分より小さなパンダの赤ちゃんを熱心に眺めています。 カンガルーなどの有袋類を除くとジャイアントパンダほど母親の体格に比べて小さな赤ん坊を産む哺乳動物はまれです。 人間が干渉しすぎると ミンミンが子育てを放棄してしまうおそれがあるからです。 人工保育されるパンダの赤ちゃんは皆この特製ミルクを飲んで育ちます。
繊維質やビタミン ミネラルに富みパンダの健康状態が万全になるよう工夫されています。 内気で引っ込み思案の子供たちシェンビンとゴンズーが性格や個性の異なるパンダ同士が幼いうちに共に過ごす事は他者について学ぶ良い機会となります。 シェンビンとゴンズーはわんぱくなファイファイとワンジャのコンビと初めて顔を合わせます。 内気なメスのシェンビンにとっては少々 酷な体験かもしれません。 最初に行動を起こしたのはシェンビンです。 シェンビンが 更に近づきます。 シェンビンは脅かしているのではありません。
ジンバオバオは1歳のメス。 ジンバオバオは束縛される事が嫌いです。 ジンバオバオは 木の上が大好き。 母親は上がってこないので木の上はジンバオバオの天下です。 ハチは無断で侵入してきたジンバオバオを追い払おうと攻撃を仕掛けます。 これには ジンバオバオも たまりません。 ジンバオバオには何とも不本意な一日となりました。 飼育員が室内のジンバオバオのもとへやってきました。 しかし 気難しいジンバオバオは素直には飼育員に従いません。