日本が戦争へと雪崩を打っていった時代加藤は何を考えていたのか。 文学から時事評論まで戦後日本を鋭い視線で見つめた加藤の原点が「青春ノート」から浮かび上がってきました。 あの人はまず…残された加藤周一の8冊の「青春ノート」をもとに若者たちが戦争の時代を見つめていきます。 ただいまより加藤周一文庫開設記念式典を開催いたします。 今年4月 新たに加藤周一文庫が開設されました。 短編小説から詩 評論 翻訳に至るまで加藤の関心の幅広さが分かります。 加藤君は…そのころ 僕 それから加藤周一それから 中村真一郎。
やっぱりちょっと違う所の世界で生きてきた人だから彼らの気持ちを分かるとか彼らのように生きるって事はやっぱり加藤さんにはできなかったんだろうなというふうに思いましたしかといって東京大学に行っていわゆるインテリみたいな感じで生活していたっていってもその インテリたる自分をちょっと皮肉っているし感じていました。 ヨーロッパには理性が失われるナチスドイツは フランスに侵攻。 加藤がフランスに思いをはせている頃日本は ドイツ イタリアと日独伊三国同盟を結びました。
この加藤周一が戦争を語っている姿半分は戦争に対して認識しようという…僕は 古典に対して加藤は 逃避をしてたんじゃないと思うんですね。 その古典から何かを見いだす事によって 歴史が繰り返すならば古典の中にある文化を その価値を共有していく事によって要するに 私も自分も体験してるんですけど…そういう観察方法なんですけどなかなかうまくいかないんですね。
自分たちもそうだと思うんですけど自分…我々の問題として考えるとまあ 同じような学生がいる中で加藤のような知識を持って現実と相対しようとした人物がいたっていうところをマルキシズムの次には ヒューマニズムそして ファシズムへ。 何か 自分自身にとって譲れないもの自分自身にとって これが大事だというものが ないままにこれから どっちに どこに流れていくのだろうかという加藤青年の自分を取り巻く状況の中に…その中で 自分自身はといえば次第に そういう周囲からは孤立していく。