最も初期の巨大昆虫の化石は1880年にフランスで見つかりました。 メガネウラは すぐれたハンターで獲物になった昆虫もかなり大きなものでした。 コマントリーでは他にも巨大昆虫の化石が数多く見つかっていますがメガネウラの化石は5つだけです。 メガネウラは他の昆虫と同じように羽が胸の左右に2枚ずつ計4枚ついていました。 メガネウラの飛行速度は推定で時速65キロ以上。 メガネウラと その獲物になった昆虫の化石が収められています。 こちらはメガネウラの化石です。 一方 メガネウラの獲物もかなり大きなものでした。
石炭紀には酸素濃度が高かったため2億5,000万年前のペルム紀の終わりまでに大気の酸素濃度は35%から23%に下がりました。 1977年 節足動物アースロプレウラの化石がフランスのオータンで見つかりました。 大きなものになると体長が3メートルにも達したとされるアースロプレウラ。 大気中にはアースロプレウラが生きていくのに十分な酸素もありました。 アースロプレウラの食料が減ってしまったのでしょうか。 アースロプレウラは植物食ですがペルム紀の初期にはまだ植物の種類も量も豊富でした。
かつては酸素濃度の低下によって巨大昆虫は全て絶滅したと考えられていました。 巨大昆虫メガネウラの正確な絶滅時期は分かっていませんが化石はペルム紀で途絶えています。 セルロソラヴァスと飛ぶ昆虫との対決も想像できます。 体長40センチのセルロソラヴァスは巨大なメガネウラを捕らえる事はできません。 しかし共通の獲物である昆虫パレオディクティオプテラをめぐってメガネウラのライバルになりました。
翼竜の一部は巨大昆虫と獲物を争う関係にありました。 2012年アメリカの古生物学者が巨大昆虫の絶滅についてある仮説を発表しました。 巨大昆虫は鳥の祖先に食べられる危険がありました。 巨大昆虫絶滅の最後の手がかりはアンキオルニスの発掘地点に近い場所で見つかりました。 巨大昆虫の絶滅に意外な影響を及ぼしたと考えられています。 巨大昆虫の絶滅は多くの要因によって引き起こされたものである事が分かりました。 かつてのような巨大昆虫は全て姿を消し小型化した昆虫だけが生き残りました。