作者は京都で活躍した並河靖之。 明治時代 七宝の表現を究めた並河靖之の美学に迫ります。 七宝とは 下地に釉薬をのせて焼き付ける金属工芸品です。 並河が手がけた 有線七宝は金属線で輪郭を施す繊細な作業を必要とします。 明治時代工業化が遅れていた日本では外貨を稼ぐため さまざまな工芸品が輸出されました。 しかし並河の初期の作品は海外では通用しませんでした。 窮地に陥った並河は海外の技術者とともに新たな釉薬の開発を行います。 並河の作品は 瞬く間に海外へと知れ渡ります。
北欧の国 フィンランド。 フィンランドに自生する針葉樹から作られた椅子。 アルヴァ・アアルトは 機能的で快適な生活をデザインしたのです。 フィンランドを代表するブランドマリメッコの柄は 自然がモチーフ。 日本画に 新しい表現で挑み続けた吉岡堅二の展覧会です。 去年 この世を去ったスーパースターデヴィッド・ボウイです。 ヴィクトリア&アルバート博物館が企画し世界9か国を巡回したデヴィッド・ボウイの回顧展です。 当時 ボウイは 歌舞伎の演出や性別を超えた女形の存在に強く惹かれていました。
等伯の代表作にして 日本美術史上屈指の傑作…障壁画のきらびやかさも仏画の緻密さも動物画の愛らしさもない。 この「松林図屏風」が本当に異質な表現ちょっと風変わりな表現をされている。 通常 この時代に描かれた長谷川等伯の水墨画 山水図っていうのは私たちから見て近い景色を濃い墨をもって輪郭線をしっかり描いて綿密に描く。 筆さばきと この濃淡の表現のしかたによって空気の流れであるとか風の動きであるとか光の強弱であるとかそういったものまでも水墨で表現しようと試みたのがこの「松林図屏風」だと思います。
仏教の まあね最終目的というのはなんか全部 捨てていく要するに入れるんじゃなくてたくさん持つんじゃなくて全てを捨てていく。 そこが 涅槃静寂っていいますけれども。 僕なんかお恥ずかしい話なんですけどもう この「松林図屏風」本物を見る前まではもういろんな話も聞くしいろんなものにも載っているしもう正直 どこか見た気持ちにもなってしまってて。 でも ある時 展覧会で初めて「松林図屏風」見た時にもう立ち止まってしまって。