上野介?あ~ あの「忠臣蔵」の!今から およそ150年前幕末維新の時代に彼が築いた横須賀造船所。 蒸気機関を動力に 部品や機械から蒸気船まで一貫製造する…日本初の訪米使節団に参加した小栗はそこで 近代文明の驚くべき力を目の当たりにします。 今夜は壮大なロマンを追う天文学者と幕末の夢追い人による時を超えた異種格闘技戦だ!という事で 今宵のテーマはこちらでございます。 46億年前?そんな スケールの大きな渡部さんをお迎えして読み解くのが小栗上野介という人物なんですがなかなか聞かない名前ですよね。
皆が桜をめで 酒や料理を楽しむ中小栗は一人「あの堤はもっと高くした方が」とか「この辺りの農業用水の具合は」とかあたかも幕府高官であるかのように論じだして周囲をあきれさせたといいます。 小栗が アメリカから持ち帰り生涯大切にしていたという物が彼の菩提寺に残されています。
近代化どころか 幕府自体の足元が揺らいでいる現実に小栗は直面したのです。 そんな中海外での経験を買われた小栗は34歳にして 幕府の外交を担う要職外国奉行に任命されます。 外国奉行として現地に向かった小栗は ロシア側に退去を迫ります。 結局 幕府は もう一つの大国イギリスに介入を依頼します。 今度は京都での軍事衝突を契機に幕府と長州藩の間で 内戦が勃発。 小栗は 幕府内部を説得。
だから 裕福な商人を集めて株式会社をつくって例えば 神戸が開港するという事になると兵庫商社というのをつくって商人を集めると外国の商人と対等でできますよね。 慶応4年 小栗42歳の年明け幕府と薩摩・長州などとの間に総大将である十五代将軍…小栗は 慶喜も参加する軍議の場で討幕軍撃退の秘策を提案します。 失意の中小栗は 江戸の屋敷を引き払い自らの領地である上州・権田村に向かいました。 小栗が夢を託した横須賀造船所は本格的に稼働を始めます。