日本の話芸 瀧川鯉昇 落語「茶の湯」

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この番組のまとめ

陽気の変化に体が ついていかれないといういろんな事がなにか こう 面倒に感じるというんでございますかね盆暮れの挨拶 それから年賀状という これが近年 大変荷になってまいりました。 これは まぁ親類のおつきあいが大事だなという事を痛感するのが毎年 5月の連休明けでございます。 「いや 無駄ってぇますけどねええ この隠居所へお供をして来てかれこれ 一月 経つんですけどいいえ 越して来た時はですよええ 荷ほどきがありました。

「いや いや あれもお茶に違いはないけれどもな見た事ないか?蔵前で 私の伜が時々 お客様に ふるまうあの お茶」。 確か 『茶道入門』の3ページ目の左端の所に書いてあったな。 『お茶を始めるには まず青黄粉から揃えなさい』。 二人で お囲いに入ったんですがまぁ 炭の切りようなんぞは分かっておりませんで山のように炭を盛り上げますとそこに 火種を一つ 載っけまして。 これを バタバタ バタバタ 煽ぎ始めます。 もう 部屋中 灰が舞うやら火の粉が飛び交うというお茶というよりも 焼き鳥に近い状況でございまして。

「この ささらでこれを かき回してな うんこれが泡立った そこをガブッと飲むとこれが また 風流…風流の いい…。 「泡の立つもの 欠けてますか?いえ そういう事があるかなと思ったもんですからさっき 一緒に洗剤も買ってきました」なんてんで ああムクロジの実というまぁ 当時の洗剤を買って参りまして面倒くさいってんで これを煮えたぎっているお釜のほうに放り込みまして泡が立つなんてもんじゃございませんで。 あの~ ご隠居はん私 ちょっと 『シャボン玉の歌』歌ってもいいですか?」。

「オ~ウッフッ」。 翌日から 目が覚めると朝っぱらから渋団扇を持って参りましてバタバタ バタバタと 火を熾し始めます。 朝御飯が済むと まずこれを 一杯 飲みまして昼御飯が済んで 一杯3時の おやつに 一杯晩御飯が済んで 一杯寝る前に もう一杯。 一度 入ったっきり隠居が書いた手紙を持って定吉が孫店 三軒を渡って歩きまして。 ええ?え~ 『本日 昼過ぎ小生宅において茶飯の会 ちゃ…』。

「とにかくね ちょっと隣へ挨拶してくるから帰ったら すぐ 引っ越しができるように 荷作りをしとけ」ってんで 隣の 頭ん所にお豆腐屋さんが やって参ります。 「おっ おうなんでえ 豆腐屋じゃねえか。 「え~ 実は私 この度よんどころのない事情がございまして 急に引っ越しをする事になりました」。 「いや 商いには障りはないんでございますがえ~ よんどころのない事情が持ち上がったんでございます。

いえ もう 知らん顔していてねあんまりしつこいようだったらね 私隠居の横すっぽへ 一つ ボカッと。 あれはね 聞くところによると『細菌兵器の一種だ』って話なんだから」。 だからね 隠居がね横向きで出すんだからだから それ 受け取ったらね全員 裏庭に捨ててんだ 全部。 あの家の裏庭 もう 全部植木 枯れてんだから」。 だからね 誘いが 何度も来るああいうのは もう 個人じゃ対処ができないからねだから この際 集団的自衛権の行使をしようという」。