サイエンスZERO「最新報告 チェルノブイリと福島~環境編〜」

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この番組のまとめ

実は チェルノブイリで発生したさまざまな異変のごく一部は今 チェルノブイリでの調査を経験した前回は 廃炉について見ていきましたけど今回は 環境編ですか。 チェルノブイリ周辺の森は 一見すると野生動物の楽園のようにも見えます。 ここは チェルノブイリ原発から西に3キロの場所に広がる地球上で 最も放射線量が高い森。 チェルノブイリと福島で放射性物質による環境への影響を研究している難波謙二さんです。

ここまではチェルノブイリの状況を見てきましたが…チェルノブイリでは いろいろと放射性物質による影響ってありましたけども日本では そういう影響はどうなんでしょうか?福島での動植物で影響が出てるという事は報告があります。 このセシウム137を中心とした放射性物質がどう広がっているのかこちらを ご覧下さい。 更に ヨシェンコさんは 杉林を中心に森全体のセシウムの動向を調査しています。 帰還困難区域以外ではセシウムの量が少なく現在のところ木の生育への影響は見られません。

ジェレズニヤクさんは かつてチェルノブイリ原発の近くを流れるプリピャチ川の放射性物質を調べました。 チェルノブイリ原発周辺の川ではセシウムは50%が懸濁物質に結び付き残りの50%が水に溶けていました。 これに対し 懸濁物質が多い…セシウムには 懸濁物質に吸着しやすい性質があるため次々と 結び付きます。 福島の川の場合 セシウムの90%が懸濁物質に結び付き水に溶けているセシウムは10%程度になる傾向が分かりました。 懸濁物質に結び付いたセシウムはダムの底に沈殿しほとんど動かなくなると分かりました。