「落語ね…ちょっとハードルが高えんだよな」。 古今東西さまざまな落語家たちによって語り継がれてきた 古典落語。 何人もの登場人物をたった一人で演じ分け話芸と身振りで物語を表現する落語の世界。 大変 申し訳ございませんでした!バカヤロー!そういう意味じゃないんだよ!言葉のあやだよ あや!言葉を そのまま受け取る。 落語の世界にも 与太郎と呼ばれる愛すべき人がいるんです。 おめえももう 二十歳になるんだからな商売ぐらいしなきゃいけねえや。 「おじさんの商売って八百屋さんでしょ。
かぼちゃって どなるよりはよ『唐茄子屋でござい』ってのが売れんじゃねえか?」。 「売れんの? 唐茄子屋でござい!ウソつき!ちっとも売れねえじゃねえか!」。 「トウナスヤデゴザイ トウナスヤデゴザイ」。 「唐茄子屋で~ ございってんだ」。 『唐茄子屋でござい』か。 唐茄子屋でござい!唐茄子屋でござい!出来たての唐茄子。 湯気のたってる唐茄子。 ほやほやの唐茄子はいかがですか~?ああ 表通りよりは裏通りっつたな。 唐茄子屋でござい。 唐茄子屋でござい。 唐茄子屋 うん。 かぼちゃ屋 こいつ 唐茄子屋。
「ばあさん そこで 腹抱えて笑ってる場合じゃないよ お前!何だ そら! お前 何か?上見ろったらずっと 空 見てたのか?そら見た事かじゃないんだ バカ!コノヤロー! 何を言った…。 いいか? 上見ろってのは掛値しろって事。 掛値しねえで どうやって女房子 養うんだい?」。 「普通に訪れろ コノヤロー!何だ? 何か用か?」。 おじさんに言ったらね上見ろってのは掛値しろって事なんだ。 「バカは おめえだ コノヤロー!驚いたね 本当に。 「ウソつけ コノヤロー!二十歳ぐらいにしか見えねえぞ」。
いつも買ってもらってるから今日は特別! 半額 どう?えっ 半額?六代目 春風亭柳橋や三代目 古今亭志ん朝らが得意とした今から およそ200年前のお噺「お見立て」花魁 困るじゃありませんか こうひとっところにいられたんじゃ。 「だからさ ねっ 『花魁 お大尽に何本も何本も お手紙を差し上げたんでございますがお大尽のお越しがございません。 病院 見舞ってやるべ。 屋根のねえ病院っつうのあるか。 鍋焼きうどんを取ってさしあげたらそのうどんを花魁が じ~っと見ながらお大尽はこのうどんが大好きだった。
あれは28日ぐらいでございましたかね私が非番でございましたんで花魁の病気見舞いに病院に伺ってみますと『うどんが食べたい』とこう申しますんで鍋焼きうどんを取ってさしあげましたらその花魁がうどんを じ~っと眺めながら『お大尽はこのうどんが大好きだった。 『花魁 亡くなりました』ったら『じゃあ 墓参りに行く。 なにも 喜瀬川さんだけが花魁じゃないんですから。 あっ!じゃあ 今度ね 新しい花魁をお大尽にお見立てを致しましょう!」。