100分de名著 三木清“人生論ノート”第3回▽“孤独”や“虚無”と向き合う

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この番組のまとめ

哲学者 三木 清は「人生論ノート」の中で私たち人間は 「虚無」の中に生きるのだと説きました。 海のような広大な世界で人間は 自らを形成して生きてゆくのだ。 人間の条件が「虚無」だからこそ我々は生きていく価値があると三木は考えました。 虚無を 大海に例えるならば私たち人間は 海の中にある一粒の泡のような存在でしかありません。

それに対して 混合の弁証法は矛盾や対立を解消せず…その時に例えば 「ソフトボールは競技として優れている」とか「ソフトボールの方が健康にいいからドッジボールは諦めなさい」。 まず最初に ソフトボールをし次にドッジボールをしていきましょう…というのが この混合の弁証法の核というか 本質ですよね。 何か秩序という言葉だけ捉えるとさっきの ソフトボールやろうかドッジボールやろうかの例で言うと例えば 「こっちの方がカロリーを いっぱい消費するからこっちにしましょう」みたいなのも秩序な感じするじゃないですか。

そこで三木は いろんな価値を認めるという意味での「価値多元主義」の危うさに気がつくようになります。 むしろ自分が一人でいられる事に担任の先生は 価値を見いだして下さっていた事にすごく驚いた経験があります。 冷静に考えたら これ みんな 変な勢いになってるぞというのをそこに 孤独の価値を三木は見いだしたわけです。