100分de名著 三木清“人生論ノート” 第4回「死を見つめて生きる」

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この番組のまとめ

1夜目も2夜目も3夜目も毎回「うわっ これは どう理解したらいいんだろ」と思うんですけどもその謎解きをして下さるのは今回も哲学者の岸見一郎さんです。 2年前に 妻 喜美子を亡くしその「人生論ノート」のしょっぱながこんな感じなんですね。 親しい友人妻を亡くした三木にとってどうすれば 妻や友人と再会できるかという事を生きていて 死んだ人に会った事例はないのだからこれは ゼロだろうと。 この文章は冷静なのかそう思いたいのか哲学者であるより まず人間だったんですね。

その一周忌に 三木は追悼文集を編さんし「人生論ノート」が刊行された翌年三木は徴用されフィリピンで従軍します。 しかし帰国すると 既に三木に言論発表の場はなく8月15日の敗戦後も釈放される事なく前半 ちょっと僕の中では僕の感じた事は間違ってなかったって確信にちょっとなるぐらい美しい文章なんですよね。

戦時下にあっても「希望」について 熱く語った哲学者 三木 清。 ここに どういうメッセージを込めたと岸見さんは思われますか?三木は 個人 あるいは個性が失われつつあった時代にそれでも 「自分とは何か?」あるいは「人間とは何か?」を問い続けた哲学者です。 その意味で 三木は「希望こそが 生命の形成力である」という言い方をしてます。 若い時に 三木は…「希望を失うことができなかった」って すごく面白いでしょ?失えない。 三木 清という人は終生 理想主義者だったというふうに 僕は思うんですね。