時代時代の落語家によって数多くの名作が語り継がれてまいりました。 目の前に鮮やかに現れる笑いと人情の物語見る落語どうぞ 一席 おつきあい下さい。 江戸時代 猫は ネズミを駆除する貴重な存在だったそうです。 中でも絹糸などを作る 養蚕業者では日当たりが悪うございますからどうぞ こちらの方がよく 日が当たっておりますんでこちらの方が 日当たりがよろしゅうございます。 この猫は まあ 何の変哲もないブチ猫なんですが絵高麗梅鉢の茶わんと申しましてまあ 江戸へ持ってきゃ捨て値でも3百両。
う~ ゴロゴロ ゴロゴロ言ってやん。 ええ? 何?家にも もう何匹かいるの?あっ そう。 …ってこら おじいさんがビックリするのも無理はない。 今 大体 道に一円玉落ちてても誰も拾わないですからね。 何しろ あの 落ちてる一円玉をしゃがんで拾って立ち上がると2円分のカロリーを消費するんだそうで…。 「だい… 大丈夫。 ゴロゴロつってん。 江戸へ持っていきゃ捨て値でも 3百両どうかすりゃ 5百両という品物でございましてそれだけはちょっと困るんでございますわ」。
今でこそ お金のやり取りをキチンとするのは常識ですが江戸時代では「宵越しの金は持たねえ」なんて稼いだお金をその日のうちに使い切るのが粋だったんだそうです。 江戸っ子ってえのは 本当に金に執着がなかったんですな。 また この江戸っ子は「宵越しの銭は持たねえ」なんてな事を自慢にしたぐらいでねその日 稼いだ銭はその日のうちに使っちまう「明日は明日の風が吹く」どうにかなるよ なんてんでねもう 江戸っ子てえのは 能天気な連中がそろっていたそうでね…。 書き付けに印形 神田小柳町大工の吉五郎としてある。
やい! この野郎!てめえだって 江戸っ子だろ!チキショウ。 この野郎!んなイワシの塩焼きなんてしみったれたまね するない!」。 「変な野郎が来やがったな。 何を肴で酒を飲もうと大きなお世話だ この野郎 本当に。 「てやんでえ この野郎。 「そんな事をした? バカ野郎!そんな大事な方だったら今日のところは礼のひと言も言ってお引き取りを願って後日 シャケの一本もぶら下げて礼に行くのが人の道てえもんだ。 罰当たり野郎」。 クソを垂れねえ大家がいるかこの野郎」。 「何だ この野郎 チキショウ。
金太郎さんこいつは こういう野郎だ。 「そうすか? この野郎 チキショウ。 …なんてんで これから金太郎 大家が願書をしたためましてお恐れながらと南の町奉行 大岡越前守様に訴えて出る。 願書の趣によるとその方 去んぬるし柳原において金子3両を取り落としこれなる金太郎が 届けし折それを受け取らず乱暴にも打ち打擲に及んだとあるがそれに相違ないか?」。 ったあ このお節介野郎が届けに来やがん。