同様に造った複数のブロックを接合して一つのメガブロックを造ります。 今回の豪華客船にはこのメガブロックが53個必要です。 メガブロックが完成したら巨大クレーンで船台上の所定の場所に設置していきます。 この工法なら同時進行で各ブロックを造れるため作業はスピードアップします。 250人の熟練の溶接工が切断された鋼の板を溶接してブロックを完成させていきます。 メガブロックを一つ 造るのに必要な期間は およそ4週間。 53個のメガブロックを全部造るには時間が足りません。
ジェノバと こちらで造った船体部分が合わなければ深刻な問題になりますから。 そのころ ジェノバの造船所では作業員たちが別の造船所で造られた船体部分が届くのを待ちわびていました。 狭いドック内で2つの船体部分を合わせるのは容易ではありません。 なんとか ドック内に船体部分が収められるとこちらには重たいエンジンが搭載されているため1メートルほど深く沈んでいます。 船体部分が沈むのに合わせてダイバーがドックの底に配置された目印に誘導して固定します。
ジェノバで造船作業が進む中アメリカ・フロリダ州ではデザインにおける最大の難題それは 重さです。 しかし 皮肉な事にこの救命ボートによって造船所の本部があるイタリア・トリエステでは船内に置かれる全ての備品の重さと位置が一覧にされ管理されています。 電気技師や機関担当者溶接工たちが所狭しと作業を行っています。 船体の底では2機のプロペラのうち片方を設置する作業が大詰めを迎えています。 長さ36メートル以上のシャフトに8時間もの骨の折れる作業の末ようやくプロペラが設置されました。