日曜美術館「見つめる眼 震える心 由一、劉生 ニッポンの写実画のゆくえ」

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この番組のまとめ

形に宿る 外形に宿るというような考え方があって高橋由一にしても 劉生にしても明治から150年西洋化が進む中で日本人は何を見つめ何を描いてきたのでしょうか。 今回は この高橋由一や磯江さんの作品に見られますように徹底した凝視 描く対象への肉迫その写実を極めた先に 何をそれぞれの画家たちが見たのかあるいは表現したのかという事を作品によって見て頂きたいと思っております。 由一の作品とほぼ同じ構図で鮭を描いたのは若い頃 スペインに渡り西洋の写実を徹底して学んだ磯江 毅です。

やっぱり写実絵画というのはこういう力を持ってるというか…。 それで 一日帰ってまた 次の日 行ったらその現場に行って見てしまうからこそ自分じゃあ どうやったらこれ描けるんだろうかとか太刀打ちできないものに対して向かっていくっていう…それで筆が止まってしまうという時もあったりしなかったんですか?そうですね困る事はありましたね。 すごく こう写実性という意味では客観的な写実性は欠けていってると思うんですけどね。

今 写真を絵画風に加工するアプリも人気です。 絵の面白さとか絵の意味っていうのが完成した絵だけではなくて人間が対象のものを見て絵を描いていく過程にも絵の面白さがあるのではないかなと思って実際に 対象のものを見て同じ写真でも 揺らぐように毎回違う絵が生まれます。 写真を 確かに見て描いているんですけどこの時の空気感とかいうのを思い出しながら実際は描いているのかなっていう感覚ですね。 自ら写した白黒写真にマス目を入れ1マスずつ チャコールペンシルで紙に描き写す画家がいます。