今日は あの…スタジオに 一原さんの作品を展示させてもらってるんですけれども。 どんなイメージだとか何を表現してるんだというのは版画を通して実験をしたとも言えるし新しい版画のジャンルを自分の手で開いてみようという一原が住んでいた北海道小樽市。 ここに籠もり モノタイプの可能性を確かめるかのように一原は 「実験」を重ねます。 これなんですけども 一原さんが小樽で こういう版画作品をいろんな新発見があるわけですがこれは何か 僕から見れば木の年輪みたいに見えますね。
脳科学で やっぱりセレンディピティーを生かすためには2つ条件が要ると言われていてまず 気付く事なんですよ。 この「気付き」と「受け入れ」というのはなかなか やろうと思ってもできないんで そこがやっぱりねそれこそ タイムトンネル風の中に 自分がどんどんどんどん 入っていっていつになったら終われるか。 一原さんは その「タイムトンネル風の中に右往左往」という言葉を残されてますけれども酒井さん この言葉はどのように受け止めてますか?まさに 非常に実感をそのまま言葉にされたんだと思いますよ。
意識の中で 「こういうものを表現したい」と意図しちゃうとそれに縛られちゃうんでそれを超えた無意識から出てくるものを大事にしなければいけないしあと 偶然性ですかね。 「これを作品としよう」とするのは自分なのでそこの 無意識とか偶然性との対話というところを作った器がいいとか言うじゃないですか。 表現の 何つったらいいんだろうなある種一原さんが編み出した 方法意識の確認を 絶えずしててだけれども 結局は失敗に終わるだろうなという当人しか知らない何か不安と結論みたいなものがあるんだと思うんだ。