近未来の荒廃した巨大都市で生きる人間たちの姿をブリューゲルの細部まで突き詰める画風に意外な事が明らかになっています。 日本の漫画界に革命を起こしたという大友さんですが実は大友さんは ブリューゲルがとてもお好きという事で。 一見すると本当にもう そういう破壊されるという状況をはらんでるようなねそんな なんか不穏なすごく不穏な感じの絵だなという気がしますけどね。 まず そのね この…水平線といいますか地平線といいますかね アイレベルがちょうど真ん中辺りにあるんですね。
この塔の中の世界というか塔の中が ある種の世界一つの世界だ みたいにして描いてるのかもしれないですね。 画家を志し フランドル地方の中心都市アントワープに出てきたのは青年時代の事とされています。 ブリューゲルは版画の下絵画家としてキャリアをスタートさせます。 一方で 16世紀前半に ドイツで始まりキリスト教世界を分断した宗教改革が この地にも及びます。 ブリューゲルは 世界と対峙する独自のまなざしを獲得したのです。
大友さんは まずブリューゲルの「バベルの塔」の多少 意匠が違うわけですよデザインがね みんな。 これを全部 埋めてしまうとやはり重量が ものすごい中央に全部集まるんだろうなっていう感じがしたのとここは一応 全部廊下のようなものを作ってこういうふうに 外がこういうふうな 階段状になってるのでこのような巨大な建物なんでやはり雨水であったり水がね どっかへ必ずここから物資を運んできてちょうど真ん中へ置いてこれが ぐるっと回ってくわけですね ここで。
そうやって ブリューゲルの細密画を自分の描きたい世界観または自分の持っている世界観。 そこに生活があってまた 工事現場で働いてる人間はどうやって働いてもしかしたら塔の中に 自分たちが住んでる住居もあってそっから建築現場へ歩いていくんだろうな とかねそんなストーリーをね考えながら描いてましたね。 これは未来都市をイメージした「バベルの塔」。 この時は 「バベルの塔」のらせんの雰囲気とかって…。 大友さん 「バベルの塔」にはほんとに昔から関心が…。
退廃した社会ではあるけれどその中で健康優良不良少年たちが生き生きと 躍動感にあふれ今お話を聞いてて感じたんですけれども当時 「AKIRA」を描かれてた制作当時 今振り返ってみると大友さん どのような社会を見つめていたんでしょう?そうですね すごく人間的なところと 非人間的なところであったり3年後に 2020年となってそれこそ「AKIRA」の世界のその後に僕らは向かっていきますけれどその事は大友さん どのように?いやあんまり考えてないですけど。