で 何か熱っぽいからってんでまあ 我慢してず~っと やっていたんでございますが 6日目にねどうも 熱が下がらないというので高座を終わって その足でうちの近所の病院へ行ったらね今 綿棒みたいなものでクルクルッと やるんですよね。 これをトリインフルエンザといいましてね。 それから 明くる日の仕事がね医療施設の入ったお年寄りの集まる所でまずね病院で診てもらおうというのでそこで診てもらったら 先生がね「脱水症状を起こしてる」ってんですね。
で その師匠は もう 死ぬまで越中褌でございましたね。 ほかの師匠方は大変ですね。 何で1週間の旅でね褌一本で間に合うんだろうってんでいろいろ 師匠に聞いたら分かりましたね。 今日も おつに気取りまして向島の方へ梅見に出かけようじゃないかというので供の女中を2人連れましてやって参ります。 あ~ 春先の野っ原なんてぇのはまことに 心持ちがいいもんでございますがなにもね人間様だけが気持ちがいいという訳ではございません。
う~ん けしからん! うん!よくぞ 身共を呼び止めた!身共はな こう見えても 一刀流免許皆伝の腕前であってな。 この原中において親の敵に出くわし女子一人の身で討つ事はできんというので身共へ助太刀をしてくれろという。 うん よくぞ 身共を呼び止めた!身共は こう見えてもな一刀流 免許皆伝の腕前であってな早速に助太刀を致す。
身共は 越中ではあるがなこの者は 間違いなく六尺を締めておってなしかもな並のものよりは 5寸は長い。 うちにございます やかんと…うちにございます やかんと…うちにございます やかんとお武家様の おつむりが瓜二つなのでございます!このとおりでございます!一なめ… 一なめで構いません。 「な… な… 何!? う~ん!やかんと 身共のつむりと一緒にするやつがあるか!たわけ! たわけ! 無礼者!それへ直れ!それへ直れと申すに!それへ直らんか! それへ直れ!可内! 笑うのをやめろ!」。
お花さん お花さん!喜んで下さいよ!お武家様が おつむりをなめさして頂く事になりましたよ~!」。 このお武家様のねえおつむりだという事がはなから分かっていりゃなめる気遣いもなかったんでございましょうが何しろ 癪の「う~っ!」という苦しい さなかでございます。 そこんところへやかんのような物体がヌ~ッと出てまいりましたからいや~ ぐっと つかんでなめたの なめないの!「ベロベロ ベロベロ ベロベロ ベロベロ…」。