ハッブル宇宙望遠鏡の感度は人間の目の数十億倍もあります。 ハッブルという「宇宙への窓」を通して私たちは宇宙空間の創造と破壊のドラマを目にし多くの謎を解き明かしてきました。 しかし 宇宙空間に望遠鏡を設置する事は長い間不可能と言われてきました。 宇宙望遠鏡のアイデアは1946年 アメリカの天体物理学者ライマン・スピッツァーによって発案されました。 その夢を託されたのがハッブル宇宙望遠鏡です。 宇宙望遠鏡の名前は偉大な天文学者エドウィン・ハッブルにちなんだものです。
鏡の製造を請け負ったのは偵察衛星などの製作実績がある光学機器メーカーでした。 メーカー側は NASAに対し「これは極秘の技術なので作業場には立ち入らないでほしい」と要求しました。 30年にわたる準備期間をへて1990年4月ハッブル宇宙望遠鏡が地球の周回軌道に到達しました。 「ハッブル宇宙望遠鏡の放出を確認しました」。 NASAの調査委員会は鏡の不具合が なぜ起きたのか原因究明に追われました。
発射から2日後 スペースシャトルはハッブル宇宙望遠鏡に接近しました。 もし 触ったらハッブルが撮る 全ての画像に大きなケースに入った修正用の光学機器コスターを中に入れるのです。 ハッブル宇宙望遠鏡はよみがえりました。 ハッブル宇宙望遠鏡は人間の目では見えないかすかな光をも捉えます。 ハッブル宇宙望遠鏡が教えてくれたのです。
このように まれな天文現象ですがハッブル宇宙望遠鏡ならば一晩に数万の銀河を 観測する事もできます。 2つのチームが競い合い宇宙空間が加速的に膨張しているという「ダークエネルギー」と呼んでいます。 ダークエネルギーは 宇宙にある物質の70%を占め宇宙の膨張を加速させる重要な物質かもしれません。 巨大なブラックホールは 宇宙にいくつも存在するのでしょうか?さまざまな銀河の中心部をのぞき込んだ結果驚くべき事実が発見されました。 謎の解明は これからの宇宙望遠鏡の使命となるでしょう。