脳を ハッキングする事はできるのでしょうか?♪~時空を超えて未知の世界を探求します。 マーク・セーラムはニューヨークの心理学者です。 相手が無意識に発する 身体的なサインを読み取っているのです。 どんな思考も 身体的な反応を伴うものだと思っています。 セーラムは 舞台上での経験と心理学者としての研究を通じて人間が秘密を隠し通す事は不可能だと結論づけました。 舞台上の全ての照明はたった一つのボードによってコントロールされています。
コミュニケーションをとっていますがその足も いずれ動かなくなる可能性があります。 ロウたちが開発した アイブレインはかすかな電位変化を頭の表面で感知しどの筋肉を動かしたいのか読み取る事ができるのです。 全身が麻痺した患者でも「こうしたい」という意志が起こす脳波をアイブレインが読み取れば 外部とのコミュニケーションが可能になります。 ここで得られた脳の活動パターンをもとに画面上のバーチャルハンドを動かして文章を作りコミュニケーションがとれるようにしたいと考えています。
神経科学者のジャック・ギャラントは脳内の活動を日常的な言葉に翻訳する研究に取り組んでいます。 被験者に機能的MRIに入ってもらいそこで さまざまな映像を見せ脳が どのような反応を示すのかを調べたのです。 研究チームは数多くの映像に反応する脳を何千回もスキャンするうちに特定のものが 特定の血流パターンを誘発する事を発見しました。 いつもどおり被験者に 機能的MRIの中でさまざまな映像を見てもらいます。 この辞典は被験者が見ているものを映像的なイメージとしてだけでなく名詞や動詞などの単語でも示す事ができます。
精神状態の違いは 脳波の周波数の違いとして表れます。 彼らの脳波を プロと同じような状態にした上で矢を放ったらどうなるのでしょうか?被験者は 意識を集中しリラックスする事で ゾーンに入ります。 スタンフォード大学のデヴィッド・スピーゲルは精神科医ですがその 意識を集中させる方法こそ催眠術の本質です。 色を目にすると 脳の中で色の情報を処理する「紡錘状回」が活動を始めます。 スピーゲルは 被験者の紡錘状回の活動を調べてみました。
催眠術によって被験者の頭の中が書き換えられそれが 彼女にとってリアルな体験になったのだとそのあとで 意味を理解していると考えがちです。 しかし 催眠術を利用すれば情報を受け取る方法を書き換える事が可能です。 アメリカンフットボールの優秀な選手で非常に催眠術にかかりやすい学生がいて 彼が 私の研究に協力してくれています。 しかし催眠状態に入るには 本人の意識的な選択が必要なので一定のセキュリティーがかかっていると言えます。 「視床」と呼ばれる部位は睡眠中の知覚情報を制御しています。
脳細胞は電気を使って計算を行う小さなコンピューターです。 しかし コンピューターの部品と違って生きた脳細胞を テストするのは簡単ではありません。 ボイデンは ニューロン一つ一つをオンオフできるスイッチを探し求め光が当たると イオンを通す事で電気変化を起こします。 ボイデンは 藻から オプシンを作り出す遺伝子を抽出し ウイルスのDNAに挿入。 そのウイルスを使って 生きた脳細胞のDNAに オプシン遺伝子を導入しました。 つまり 光に反応してニューロンの活動を オンオフできるスイッチを作り上げたという事です。