超入門!落語 THE MOVIE E「お菊の皿」「庖丁」

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この番組のまとめ

古今東西さまざまな落語家たちによって語り継がれてきた 古典落語。 何人もの登場人物をたった一人で演じ分け話芸と身振りで 物語を表現する落語の世界。 今回は夏にピッタリの怪談噺やあの古典落語の名作が なんと!あとは 見てのお楽しみ!こうも暑いと体に こたえますよね~。 ♪~怪談噺の中でも名作中の名作といわれたのが「皿屋敷」をパロディーにした「お菊の皿」。

嫌だよ 俺ね 昔から あの…幽霊と塩辛が嫌い…」。 「いる訳ねえだろ そんな幽霊が本当に…。 幽霊は人を見るんだよ。 まな板橋 渡った辺りで 幽霊がお前の喉笛 ガブッなんてな。 これなら 幽霊出てもはな逃げられるから」。 「幽霊なんてのは どこから出てくるか分からないよ。 「幽霊は宙を飛ぶんだよ。 そのうちに 八つを知らせる鐘がどこで打つのか陰にこもってゴ~ンと打ち切る途端に井戸の周りに 青い陰火がポッ ポッポッポ…。

さあ この評判に目をつけたのがある興行師。 早速 井戸の周りに浅葱の幕を作るってえと周りに桟敷席をグル~ッと こしらえチラシをまいて前売り券を発売するってえと買って数えると9枚しかないんでしょ」。 喜んでるけどもう駄目ですよ これ」。 「いや 私はなから来てんですけどね幽霊を見るなんてのは風情が いりますよ。 小人数でもって そ~っと見…何ですか この桟敷席。 「幽霊が見得切ってるよ おい」。 「押したって駄目ですよ。 「最後 ダジャレで落とした!」。

つい引き受けてしまうお人よしのお噺春風亭一朝でございます。 「おお~ 悪いね おい ヘッヘッ…。 まあ お前にその頼みというのはな そのよ…俺が 後で一升買うからよそいつを手土産って事でぶら下げてってな …で まあうめえ事言って 上がり込んでかかあに湯飲みか何かもらってよちょいと一杯やってもらいてえんだよ。 そこへ俺が出刃庖丁持って乗り込んでってよ『よくも間男しやがったな!』ってんで かかあ脅かして田舎の芸者に2年でも3年でもいくらになるか分からねえがたたき売ってな その銭を山分けしようってんだい。

佃煮… ねえんすか?「エ~ヘッヘッ…。 ねえんすか?本当にねえんですか?出しましょう。 「何を言ってんだい 本当に!酔ってると思って黙ってりゃいい気になりやがって!何だい 真っ昼間から。 亭主のある体なんだ!第一 お前が女を口説く面かい!本当に。 ブルドッグみたいな面しやがって!」。 「ブルドッグとは何だ ブルドッグとは!やめだ もう やってられねえよ本当に!冗談じゃねえよ 本当に。

「何を グズグズしてやんだ 本当に!出ていきやがれ 畜生!バカ野郎…。 表の戸をガラガラッと開けて久次が ズカズカッと上がってきて…。 「やい! 出刃庖丁を出せ。 出刃庖丁を出せ!」。 ねえちょいと『出刃庖丁出せ』ってそう言ってるよ」。 てめえが あんまり阿漕な事をするから ものが逆さまになってこうなったのは 自業自得でしかたがねえじゃねえか!それを何か てめえ 恨みを持って2人を重ねといて四つにでも八つにでもしようってのか! 面白えじゃねえか。 さあ! ここに出刃庖丁がある。