描いたのは…16世紀 ウィーンとプラハで全盛を極めたハプスブルク家の宮廷画家でした。 一体なぜ アルチンボルドはこんな不思議な絵を描いたのか?アルチンボルドの絵を実際の花で再現しながら制作の謎に迫ります。 アルチンボルドは 実はもう以前から気になる画家?これは あの びっくりしますよね。 ジュゼッペ・アルチンボルドが生まれたのは1526年のイタリア・ミラノ。 画家だった父の影響を受けアルチンボルドも早くから美術の世界に身を投じます。 アルチンボルドの一大転機となったのは 36歳。
今 この「春」を描かれた この人物自体は どなたになるんですか?これは誰かの肖像画ではないと言われていまして春の擬人像という事でこの世には存在しない人物。 じゃあ何で 花や植物を使って春を擬人化したのかっていう事なんですけどやっぱり春という季節を 一番連想させる材料は何かといった時にアルチンボルドは 恐らく花だろうと思ったんでしょうね。 まさしく アルチンボルドがねらっていたのは見ている人になんて不思議な絵なんだろうってそういう感じを起こさせる事を恐らくねらっていたんだと思います。
アルチンボルドは 傍らに花を置きながら描いていたのでしょうか?藤川さんに検証してもらいました。 彼の頭の中には そういったコンピューターグラフィックスであるとか画像処理ソフトが埋め込んであってそれで自分の中で…そんな アルチンボルドの才能。 画像処理で頬のバラを外してみると実際の絵より ほほ笑みの印象が薄く感じられます。 それだけアルチンボルドの描写力っていうのがものすごい高いところにあるんだなっていうのが思い知らされましたね。
「四大元素」という連作の中の「大気」という絵なんですけど。 アルチンボルドが 「四季」のシリーズのあとに描いた連作 「四大元素」。 当時 世界は この4つの物質から作られていると彼の真意は何なのでしょうか?その謎を解くべく閉館後の美術館を訪れたのが…。 まさに ブランドのクリエイティブディレクターみたいな皇帝たちは世界中の珍しいものを1か所に集めたがるんですね。 それは なぜかというと…絵画というメディアでこのように応える事ができた非常に優れた宮廷画家であったと思います。
人間の性格でいうと それこそ短気で怒りっぽくて情熱的な性格。 ハプスブルクの宮廷で3代の皇帝に仕え25年にわたって活躍し続けたアルチンボルド。 ペンとインクで質素に描かれたアルチンボルドの自画像です。 アルチンボルドが亡くなるおよそ3年前に描いた作品が残されています。 晩年の自画像とも考えられています。 サクランボは 夏。 最後まで自分の画風を貫き通したアルチンボルド。 自画像なんですね…。 自画像。 自分の晩年を意識して描いてるんですかね。