♪~「ただいま世の中が進歩致しまして交通機関というのが大変に発達をしてどこへ行くのにも大変に便利になりました。 立川談志師匠でございましてね。 大阪まで2時間半で行かれりゃあ~こんな結構な話はないんで楽ですよ」。 新幹線という乗り物でもって大阪まで2時間半かかったんですから』。 え~ 噺家では唯一 参議院議員の経験者。 沖縄開発庁政務次官1か月というすばらしい経歴の持ち主。 これが 「蛍光灯を買うから 明日早く帰ってこい」ってんですよ。 蛍光灯一つでね。
「パン食だから」なんて言うんでね「パンだから 日本茶じゃなくて紅茶をいれましょう!」なんてぇんでね明治生まれのおやじが紅茶 飲んでんのを見てイギリス人かなと思いましたからね。 でも まさか 子どもの時分に冷房… 冷房が各家庭につくなんて夢にも思わなかったですね。 学校で いろんな勉強してましてね百人一首ね。 あっしゃ ガキの時分からあれ そらで覚えてんですがね学校じゃ 不思議な事をするねえ。
『千早ふる 神代もきかず 竜田川からくれないに 水くぐるとは』ってぇのは あら 一体どういう意味なんです?」。 大の大人がだよ意味も分からない事を口に出す時はそこに何か ためらいというか恥じらいというか…『こんな事 言っちゃっていいのかな?』というようなそこに何らかの引け目を感じながら口に出すもんだよ お前。 ええ?『『千早ふる 神代もきかず 竜田川からくれないに 水くぐるとは』ってぇのは どういう意味です?』って その 何のためらいもなくあっけらかんと 人に聞けるお前の その性格が私は許せないね」。
「切り口が 竜田川なんだ ね。 これねえ 『竜田川』で切ろうと思った訳じゃないよ。 たまたま 切ったらこれが その 『竜田川』!これ 偶然だ。 「あ お前ね 『竜田川』というのは『川』の一字がついてるから川の名前だと思うか?」。 隅田川 神田川ねえ 竜田川…あっ これは川の名前ですか?」。 『竜田川』というのは『川』の一字がついてるからこれ 誰が こしらえた歌だよ?在原業平だろ?うちのじいさんも やってたよ。 花魁道中というのがあってなすががきという 三味線に乗って出てくるは 第1番に何屋の誰。
『な~にも 千早一人が女じゃない』ってんで妹格の神代太夫に話をしたら『姉さんの嫌なものはあちきも嫌でありんす』ってんでこれも ズド~ンだ」。 なにも 天下の大関豆腐屋になる事はないでしょ?『これから おそばで一生働きます』ってんでそれからというものは寝食を忘れて一心不乱に働いたな。 竜田川の店の前まで来ると『私は 三日三晩何にも食べておりません。 チャチャン チャチャチャン!」。 「これ 『チャチャン チャチャチャン』だからいいんだよ。 これが 3年前に竜田川をふったところの千早太夫の成れの果てだ」。