ETV特集 アンコール▽こんなはずじゃなかった 在宅医療 ベッドからの問いかけ

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この番組のまとめ

♪~所長となったのは 当時26歳の早川一光さん。 その活動は 「在宅医療」の先駆けとして全国に知れ渡りました。 それが 早川さんが目指した「在宅医療」です。 しかし 今 早川さんは自宅のベッドでこんにちは。 早川さんの姿が見当たりません。 訪ねてきたのは かつて早川さんの教えを受けたご無沙汰してます。 「在宅医療は天国」と長年 語ってきた早川さん。 早川さんの家には次々に人が訪れます。 3年前 早川さんが がんになったと聞いた事が きっかけでした。

まだ 国の健康保険制度が整っておらずお金がなければ医療に かかれませんでした。 地域に 深く関わろうとする早川さんの医療は支持を集めていきました。 「医療にかかれず どうする事もできなかった人々が医療保護を獲得する事によって当座の難から脱しそういう医療に かかれない人がね医療に かかれる国にするんだという。 お二人ともやね お二人とも生活保護 医療保護を。 早川さんは 今自ら切り開いた「在宅医療」を受ける立場になりました。

在宅医療の制度は整えられつつあります。 早川さんは 20年ほど前から講演会などで 「総合人間学」の必要を説くようになりました。 かつて 早川さんは西陣で行った活動を「出っ張り医療」「踏み込み看護」と呼びました。 もともと 実家が西陣にあって織り屋の問屋をしていてちょうど 先生の活動のフィールドと私が生まれ育った所が一緒でここに来てる関心というのは地域運動とかというのをつくるっていうのはどういう事かとか そういった関心で ここには来ています。

しかし この自宅で大切な時を過ごすほど逆に 在宅医療の限界もまた気になってきます。 在宅医療には 天国と地獄の両方があるという思いを持て余していました。 「厚生労働省の動きひとつで天国が地獄になる。 家族や介護者 訪問医療の人たちの言葉ひとつで地獄が天国になる」。 だから 食事をしていて 間違えて気道にものが入っての誤嚥じゃなくて もう常に口くう内の粘液が気道に どんどん どんどんたれ込んでるのでそれで 肺炎を起こす危険性が高いんですよね。 でも どんな状態でも 先生は「入院は嫌だ」と言います。