今日 このお屋敷にさお使者って 殿様の名代の。 拙者は 当家の家臣田中三太夫と申す者でござる」。 田中の旦那が…」。 「早速でございまするがお使者の口上をお聞かせ下さい」。 旦那 心配して聞いてるよ。 旦那は安心したよ。 田中の旦那がね指 ポキポキ鳴らしながら」。 「ええ ちょっと 田中の旦那にお目にかかりてえんで」。 「田中氏に？うん しばらく待ちなさい。 ああ 田中氏 ご貴殿に用があるという職人が来ておりますが」。 「ああ 旦那！ さっきはどうも ご苦労さまです」。
侍に留っこなどという名前はおかしいからああ… 拙者は 田中三太夫。 最前 お目通りを致しました田中三太夫めにござります」。 「おお 田中氏！ああ そういえば 以前 どこぞでお目にかかったような気も致す。 いや～ご貴殿の居敷きをひねりまする指先に力量のある者を」。 「それでござった！ してその指先に力量のある御仁は？」。 「中田留太夫殿 これへ！あれ？ううん 留太夫殿！ これ！「いや 粗相なんかないって…いたら やんねえよ あっしは。 「う～ん ご貴殿大変冷てえお手をしてござるな。
ええ？ 何 この展開！噺家の大看板がさまざまに演じてきた「妾馬」。 殿様の側室となった妹が子どもを授かり兄の八五郎は 屋敷に招かれる「私が呼びにやると店賃の小言だと思ってくれるだけまだ ありがたいな。 お屋敷に奉公に上がっているお前の妹のお鶴なお世取りを産んだんだよ」。 『即答をぶて』を『そっぽをぶて』と間違えた？これこれ 三太夫 控えておれ」。 今日 大家殿がお呼び奉ってお屋敷に行き奉れ。 「これ 三太夫 この者の申す事余には 一向に分からんぞ」。 「三太夫 控えておれ。