モーガン・フリーマン 時空を超えて・選「この世界は“現実”なのか?」

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この番組のまとめ

私たちが生きている世界は実在しているのでしょうか?現実とは何でしょう?私たちは 日々遭遇する 全ての物事を現実だと思っています。 しかし 本当に全てが存在すると言い切れるのでしょうか?自分が見ている世界が他人が見ているものと同じだとどうして分かるのでしょう?確かに 私たちは五感でこの世界は現実だと感じています。 しかし…もし そうではないとしたら?私たちが現実だと思っているものつまり私たち自身や社会更には この世界そのものさえもが錯覚なのかもしれないのです。

世界を ありのままに認識できる人間は本当にいるのでしょうか?アリゾナ大学の チャールズ・ファルコ教授は私たちの目には見えない現実を研究しています。 しかし 実際にそのうちの どれだけが現実でどれだけが幻なのでしょう?科学者で ライターでもあるジム・バゴットは私たちは 「頭」という刑務所に閉じ込められているようなものです。 しかし もし その電気信号が遮断されたら視覚と聴覚を奪われたバゴットの脳は外の世界とは 全く異なる現実を作り上げます。

人間が 超現実的な存在を作り出してしまうのはこの神経科学者は その答えは脳の奥深くに隠されており現実を否定し ゆがめるのは人間が種を存続させるために生んだ能力かもしれないと考えています。 私たちの脳が 現実世界や現実における自分の位置づけについてうそをつくようにできているとしたら?この男性は これからバイクでロンドンの街を走ろうとしています。 かたくなに危険を無視するのでしょうか?神経科学者のターリ・シャーロットは人間の脳には現実をゆがめる働きが組み込まれている事を発見しました。

人は 自分に好都合な情報を得た項目については大抵の場合 2回目のテストで予測を変更します。 例えば ニックは自分が アルツハイマーになる可能性を30%と答えたのに対し私たちは 「平均的確率は10%だ」という情報を与えました。 こうした場合 ほとんどの人は2回目のテストで 予測を変更して「アルツハイマーになる確率は12%ぐらい」と答えます。 希望は 現実的なものばかりではありませんが世界を よりよい場所へと変える原動力にもなりえるのです。 物質を分解して中に何があるかを確かめる 実験物理学者です。

もし 見えているほど現実が複雑でなかったらどうでしょう?私たちは 原因と結果が結び付く世界に生きていて現実は 予想どおりに動いているように見えます。 しかし 原子より 更に小さな量子の奇妙な世界では私たちが生きている現実では不可能に思えます。 ケンブリッジ大学 数理科学センターの理論物理学者です。 「現実は錯覚以外の何ものでもない」。 現在 把握できているレベルでの物質の最小単位は 素粒子です。 電子のような素粒子は私たちの常識を超えた量子力学の法則に従って動きます。