地球の大気の酸素濃度が低くなると巨大昆虫も姿を消しました。 科学者たちは巨大昆虫絶滅の謎を解き明かそうとしています。 この沼の底で3億5,000万年前の石炭紀前期のメガネウラの化石が発見されたのです。 メガネウラは空中を飛ぶ昆虫としては史上最大です。 メガネウラは すぐれたハンターで獲物になった昆虫もかなり大きなものでした。 コマントリーでは他にも巨大昆虫の化石が数多く見つかっていますがメガネウラの化石は5つだけです。 メガネウラは他の昆虫と同じように羽が胸の左右に2枚ずつ計4枚ついていました。
酸素濃度が高い石炭紀の空気を吸い込んでいたのでしょう。 石炭紀には酸素濃度が高かったため気管が少なくて済みました。 やがて大気の酸素濃度が低くなると昆虫は少しずつ体を小さくするよう進化しました。 2億9,000万年前のペルム紀初期から2億5,000万年前のペルム紀の終わりまでに大気の酸素濃度は35%から23%に下がりました。 1977年 節足動物アースロプレウラの化石がフランスのオータンで見つかりました。 アースロプレウラは植物食ですがペルム紀の初期にはまだ植物の種類も量も豊富でした。
滑空する事によりセルロソラヴァスは一部の は虫類は石炭紀の昆虫のように木に登り宙を飛ぶすべを身につけ始めていました。 特にセルロソラヴァスは折り畳める翼のおかげで有能な昆虫ハンターになろうとしていました。 セルロソラヴァスと飛ぶ昆虫との対決も想像できます。 体長40センチのセルロソラヴァスは巨大なメガネウラを捕らえる事はできません。 滑空する は虫類の出現は巨大昆虫絶滅の原因の一つでしょう。
小さな昆虫は巨大昆虫の獲物でもあったため小さな翼竜と巨大昆虫は同じ獲物をめぐって競い合っていたと思われます。 つまり翼竜と巨大昆虫は決定的なライバル関係にはなかったと考えた方が良いでしょう。 アンキオルニスが獲物にしていたのは昆虫でした。 翼竜で昆虫を食べる種はごく一部だけでしたが鳥の祖先は皆昆虫を食料としていました。 鳥の祖先の出現は翼竜と同様巨大昆虫に影響を与えたはずです。 しかし なぜ巨大昆虫は絶滅し小さな昆虫は生き残ったのでしょうか。