日曜美術館「漆 ジャパン 一万二千年の物語」

戻る
【スポンサーリンク】

この番組のまとめ

日本人は 1万2,000年以上もの間「漆」を利用してきたのです。 縄文の はるか昔から 現代まで日本人が育んできた独特の漆の文化。 一つはヤマウルシ。 ウルシとヤマウルシは 木材の構造が極めて よく似ていて発掘当時 この僅かな木片から判別する事は不可能でした。 しかし 植物学者たちが日本全国の ウルシとヤマウルシを注目したのは 水分を送るために使われる「道管」という組織。

人々は こうした営みを縄文時代以来ずっと 繰り返してきました。 縄文時代前期の漆器。 しかし 発掘の結果関東で水銀朱を用いた漆器が用いられたのではないかと専門家たちは分析しています。 縄文以降の漆器文化というのはどのようにこの漆器は受け継がれながら変化していったんでしょうか?6世紀から8世紀の飛鳥・奈良時代。 奈良時代以降 日本でも盛んに用いられました。 蒔絵の器は 日本の特産品として中国や朝鮮半島にも輸出され「漆を用いた技法は 皆中国から生まれたものだがやがて 16世紀から17世紀の安土・桃山時代。

ヨーロッパには漆がないためラックカイガラムシという昆虫を利用した「模造漆」で光沢を出しています。 富士山や関所などオランダ商館長が長崎から江戸まで旅をした時の風景。 これだけは明治時代の輸出用の漆家具です。 特に 明治6年にウィーンで万国博覧会が開催されるんですけれどもそこで このタイプのものが展示されて大変人気があったらしいんですね。