落語ディーパー!~東出・一之輔の噺(はなし)のはなし〜「あたま山」

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23:29:08▶

この番組のまとめ

そんな噺の一つなんですがこの名前にもあるように吝嗇兵衛さんは大層 ケチですから時期が ちょうど春先 お花見に行こうって事になった時にまあね お酒を飲むとか 何か食べるなんて事はしませんで花を見るのは タダだからそんな事で表へ出た訳でございますね。

僕が最初に乱暴にやった 最初の「ストーリーは こうですよ」っていう「何だ ショートコントで 入れたところが全部むだだった」って言われるとああいう 例えば 芸人さんで志ん生師匠みたいなあの雰囲気の事を例えば 噺家用語で何か説明したりする事ってあるんですか?フラがあるとかね。 志ん生師匠の場合は 多分この噺が シュールすぎるので説明過多すぎると 絶対 すぐお客さん離れていくんですよ。

でも客席に 東出さん 座ってて例えば 噺家が今日 こんな噺やるかなとか全く この師匠から聞いた事ない噺でも聞いて むだになったって事はないというかそもそも… ごめんなさい言葉を誤解せずに捉えてほしいんですけどそもそもむだを楽しみに行ってるので。 やっかいなしかし奥深い噺「あたま山」は異分野のクリエーターたちをも刺激している頭の上の花見客にいらだった男が桜を引き抜いてしまう場面これがね これがね…。

ここで東出昌大の探求心が うずくこれほどまでに 荒唐無稽な噺っていうのは結構あるんですか?結構あります。 こんにゃく踏む時は手で ドンドン ドンドンってやる。 あれ どうやってんだ?ドンドン ドンドン。 あと まあ「二階ぞめき」っていうネタとかだとうちの二階の部分に吉原のあった場所を丸ごと作るっていう噺なんです。 そんなのも 普通大きさが違いすぎるけども落語だったら一応できちゃって実際に。 若旦那が一人ファンだからだから 言ってみるとディズニーランドオタクがその外観を作っちゃったみたいな。

だから 二階に吉原作るとかもできるし上半身と下半身が別々になって働くとか… 言われたら言葉としては理解できるみたいな。 もちろん 落語って優れてるんですけども例えば でもさっきのアニメーションとか漫画とかの方が ある部分ではそういう不条理なもの表現しやすい。 日本人の持つイメージと現実で違うのがあってあじさいの葉に カタツムリって乗るじゃないですか 絵的に。 でも あれ 現実的にはあじさいの葉には毒があってカタツムリには乗れないんですよ。

さあ この吝嗇兵衛さんがこんな なりでもって町内 歩きますからね周りが驚いて…。 「いいね! やろう やろう!」なんてんで源兵衛 太助 2人が行って話をするってえと「ああ いいですよ」なんてんでね軽く引き受けるとさあ この吝嗇兵衛さんを真ん中 日当たりのいい所へ座らせますと飲みたい連中が集まってウワ~ッと周りを取り囲んで「いや〜!」なんてんで飲めや歌えの どんちゃん騒ぎ。 「吝嗇兵衛さん ああたも どうぞ」なんてんでね 振る舞い酒ですよ。