10年前からここで研究を続けているニールス・ラッテンボルグ博士を訪ねました。 ラッテンボルグ博士は鳥は 私たち人間と同じように深い眠り ノンレム睡眠と浅い眠り レム睡眠をとる事を突き止めました。 博士の研究対象は このカナダガン。 これを知った ラッテンボルグ博士は眠っている脳の中で起こっている事が生命を維持するためには 不可欠なものであると確信しました。 シーハーゲン博士は 睡眠が乳児の記憶の定着や保存に役立つ事を確かめたいと考えました。
研究を始める前は睡眠が 乳児の記憶力にとって重要かどうかよく分かっていませんでした。 博士は 睡眠科学の世界的な研究者の一人です。 記憶の処理に睡眠が必要かどうかを突き止めるために博士は 学習能力と運動技能の両方をはかる事ができる方法を考えました。 学習内容が複雑であればあるほど睡眠による効果は大きくなります。 博士は 前線で戦う兵士の治療をしたのを きっかけに人の反応や認知の機能に及ぼす影響ばかりが注目され判断力に及ぼす影響については研究が進んでいませんでした。
直感を生み出す脳の働きを調べるためキルゴア博士は ギャンブル方式の独創的な実験を考え出しました。 同じような判断力の低下は脳卒中によって 脳の同じ領域に損傷を受けた人にも見られる事にキルゴア博士は気付きました。 まだ 全てが明らかになったわけではありませんが私たちの研究結果から 睡眠時間を2時間ほど減らしただけで脳の機能に変化が生じ判断力の低下など生活全般に影響が出る事が分かっています。
ライト博士は 過度の睡眠不足が体重に どのような影響を更に ライト博士が注目したのは食べる量を コントロールする2つのホルモンへの影響でした。 睡眠不足は 人間の体重を調節するシステムのバランスを崩します。 しかし 今では睡眠不足は太るリスクを高める事が分かっています。 スティックゴールド博士は睡眠中の脳内では会話が交わされていると言います。 海馬に蓄積された記憶は 海馬から大脳新皮質へ送り出され「それは重要だ」などと言ってその情報を どう処理すべきかを指示します。