日本の話芸 三遊亭好楽 落語「三年目」

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この番組のまとめ

♪~で まあ 一生懸命修業してんですけども。 北稲荷町33番地って ねそれを頼りに行ったんですよ。 町名は残ってます北稲荷町33番 ね。 文楽師匠が出てくるってぇと「待ってました 黒門町!」。 「信夫と申します」。 何やっても「信夫 信夫」と呼んでね付けてもらった前座名が林家信夫。 信夫っていうのは やっぱりねえ本当に かわいかったんでしょう。 日記なんか見てますってぇと「今日は信夫が来た。 今日は笛の稽古で信夫が来た」。 で 一番代表格が 談志師匠ですよ。

師匠の鞄を置いてきちゃったりね着物を畳まないでねゲロ吐いちゃったり 何かそんな事ばっかり やってました。 また いいあんばいにね朝 掃除しててパッとね 日記を見たらね12日 まだ 仕事入ってないスケジュール帳が。 師匠はね 何にもしないで「ん?」っていう顔して新聞を読んでます ね。 そうしたら やっぱり ねえ八代目 林家正蔵 彦六師匠は偉いですね。 だから うちの師匠は見抜いたんでしょうね。 で 子どもが生まれたら やっぱり仲人の師匠に付けてもらおうと思って 一番最初 女の子。

「お前 出来たよ」ってね1週間たちましたから師匠も一生懸命 考えて下さった。 笑い話になりますけどその一夫が 病気一つせずに今 こうやって落語で一生懸命やってるっていうのはやっぱり 師匠は ありがたいなと思いましたもんね。 ね 下町のねえ字の あんまり読めない 書けない女の子が 明治生まれの人がね師匠と結婚して ずっとここまでして 我々の面倒見たおかみさんがすばらしい事 言いましたね。

あの~ 歌舞伎の世界と落語の世界 よく似てるっていいますけどね一番違うのは あれ あの… 楽屋。 「何か『竹の子医者』つってるよ」。 「『竹の子医者』つってるよ」。 「竹の子医者?変な事 言うんだね。 そうかと思うとね 葛根湯医者。 皆さん ご存じのとおり漢方薬でねえ葛根湯というのがございましてねちょっと 風邪ひきそうだなと思ったら それ のむとペロッと治っちゃう。 え~ ここにね 葛根湯という随分 効く薬があるんでございますけどこれで 頭 治しましょう。

ここに葛根湯がありますからねこれで治しましょう ええ。 葛根湯でも のんでちょうだい」。 もう お医者様でも知り合いがいるんですけどもね困るじゃありませんかね。 『良薬 口に苦し』なんて事があるからね それをのんで治そうという気持ちが自分で働かなくちゃいけないんだよね。 陰でもって こそこそ自分の好きな物 食べたなんて事はしないだろ?うまいも まずいも一緒に味わおうってんで お前さんと 必ず分けて食べるじゃないか。 半分は四半分ずつ。

「そう言っても 親類の叔父様叔母様が 必ず訪ねてきまして『一緒になれ 一緒になれ』と必ず言ってきます」。 叔父さん 叔母さんいくらね 私の事 心配したって私は 『好きな人が亡くなったんですからほっといて下さい』って言うから」。 毎日毎日叔父様 叔母様が来たらあなた 『ああ かわいそうだ。 いいかい?『もらいます』と叔父さんに 一応 言うよ。 さあ 叔父さん 叔母さん諦めるだろう。 泣く泣く野辺の送りを済ませまして初七日が過ぎ 三十五日 四十九日。 まだ 百か日たたないうちにじゃ 叔父さんに任せます」。

ええ?江戸っ子だからねポンポン ポンポン言うかもしれないけど気にしない方がいいよ うん。 「唯一の 相談相手は もう寝てる」ってんですよ。 「そうか! 十万億土という遠い所から来るから初日2日は 無理かな?」と言っているうちに 3日目の晩。 本当の一対の御雛様の夫婦が誕生致しました。 翌年になって 念願の玉のような男の子が誕生致します。 翌年3年目「先妻の法事をしよう」と言って近所の人を呼んでまあ 配り物を致しましてお寺さんから坊さんを呼んで お経を唱えてさあ 親子3人で墓参り。