名棋士が読み解く 藤井聡太 “強さ”の秘密

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この番組のまとめ

今や 日本中の注目の的となっている藤井四段。 さあ という事で谷川先生から見てこの藤井四段の活躍いかがでしょうか?ええ もちろん史上最年少という事で注目はしていましたけれどもここまで勝つとは思いませんでしたしまた その内容が 14歳 15歳とは思えない完成度の高さですね。 藤井四段が プロも驚く駒使いを見せた将棋が今年6月の29連勝を懸けた対局でした。 しかし 中盤藤井四段のある一手を境に形勢が大きく動きました。 なんと びっくり!解説中の棋士も驚いた藤井四段の5三桂打ち。

はい それでは 谷川先生解説 お願い致します。 歩が利けば 2四歩と打って何でもないんですけれども2筋に歩が利かないという事で3九飛車と打つような受けもあって少ないですよね。 ここに 金を打っていくのは一番普通の攻め方なんですが桂馬を打つという事ですね。 桂馬が 4一にも6一にも利いていますし玉を早逃げ4二玉などでしようと思うと例えば 6一桂成のような手が。 一旦 6八歩と王手をして玉形を乱して 同金そうですね。 5二玉と早逃げをしたんですけれども3四歩。

はい この将棋は5月1日に行われました竜王戦金井恒太 六段との対局の中盤から終盤に入るところですね。 先手が 金井六段後手が 藤井四段という事ですね。 絶対に詰まない形を生かしてもう 詰めろの連続詰めろ 王手の連続で先手玉を寄せ切ってしまおうというのがここからの手順ですね。 これは?一回やりますと5七玉 5八金4七玉 4八金5七玉 5八飛車成でぴったり詰みなんです。 先ほどの 8六桂同じく金と取りますとそれで 7八歩と打って同飛車で取らせてからそのあとは ほとんどもう考えてないんですね。

藤井四段は 今年の詰将棋解答選手権も優勝し3連覇を達成。 小さい頃から取り組んできた詰将棋が藤井四段の 驚異的な攻めの力そして 終盤の力を生む原動力となっているのです。 そんなに印象はないんですけどでも この解答選手権 まあ本当に 小学校低学年の時に本当に難しい詰将棋を確か 90分で 6問 解くんですね。 その後も非常に順調に歩みを進まれまして奨励会6級で入会後詰将棋解答選手権で見事 優勝されたのがこういう経歴見られてどうですか?う~ん いや でも…詰将棋に関しては そこまででも本当に なかったですし。

さあ 藤井四段の将棋を ここまで解説して頂きましたけども攻めが強くて 詰将棋すごくてもう完璧じゃないですか これ。 東工大出身の棋士…藤井さんの将棋を見るとやっぱり もう序盤の辺りから…後手 藤井四段の陣形は従来のプロの将棋にはほとんど見られなかった形。

藤井四段が 金銀を玉から離れた場所に配置した理由。 コンピューター将棋を柔軟に取り入れる藤井四段。 将棋は 激しい戦いの末藤井四段が90手で勝利。 下に下がると 後手の藤井四段が優勢という評価です。 全局にわたってミスの少ない藤井将棋の強さが自分の言葉で 自分の理屈に吸収していかなくてはいけないのでやっぱりそこに高いハードルがあるので全ての人ができるとはやっぱり 限らないですね。 この将棋は 3月に行われました新人王戦の大橋貴洸 四段との対局の中盤戦ですね。

さあ 将来 対戦が予想されるトップ棋士もですねこの藤井四段についてお話を伺っております。 さあ そしてですねこれ 明日のNHK杯戦には藤井四段が登場致します。 自分も そうですね…さあ 生放送の対戦という事でございますけど森内先生も気合い入ってますね谷川先生。 ええ 森内九段は 対局前にはきっちり準備をするタイプですのでもう 万全の態勢で臨むんじゃないかなと思いますね。 まあ 正直言ってまだ やっぱり 森内九段の方があてやすいかなと思うんですけども時間の短い対局は年齢が若い方が有利ですからね。