ETV特集「青春は戦争の消耗品ではない 映画作家 大林宣彦の遺言」

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この番組のまとめ

新作「花筐」は太平洋戦争直前の ある地方を舞台にした青春群像劇です。 一方 同じ頃に撮影していた自主映画も自由な映像作りをしていた大林監督に大手・東宝から オファーが入りました。 40年前には やっぱり僕も文学青年だから…そういう戦争を青春として過ごした人たちの無念の気持ちが 実は これからまた やって来るという時にねようやく この「花筐」を今 撮るべしという声が時代設定は 昭和12年から太平洋戦争直前の昭和16年に変更。

本番! よ~い いけ!敬礼!大林監督は これまでの作品ではあえて あからさまに「戦争反対」を描いてきませんでした。 太平洋戦争の戦況は厳しさを増し軍国少年にも負け戦が感じられるようになりました。 大林監督は戦争前夜の若者たちその心の葛藤を描きます。

青春が戦争の消耗品だなんて まっぴらだ。 昭和15年 中国南部での激戦が描写されています。 昭和18年 ニューギニアに向かう船はアメリカ軍の魚雷攻撃に遇います。 日中戦争から太平洋戦争の6年間。 研究者として最も活躍できた年月を父は戦場で費やしたのです。 戦後 父は研究室に戻る事なく町医者として生涯を閉じました。 結局 作者自身が かつては加害者の側の軍国少年であったというね…。