地球ドラマチック「アンコールワット 密林に眠る巨大都市」

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この番組のまとめ

♪~その都が巨大都市 アンコールです。 クメール王国は現在のカンボジアの国境をはるかに越えるその頂点ともいえるのが世界最大級の宗教遺跡アンコール・ワットです。 ライダーのおかげで失われた巨大都市の全貌が600年ぶりに明らかになろうとしています。 アンコール・ワットの輪郭もまるで 亡霊のように画面上に浮かび上がります。 僅か 2~3時間 空を飛びコンピューターを使ってデータを処理するだけで都市の全体の姿が画面上に現れます。

フランスの考古学者ジャン バティスト・シュバンスはアンコールの北東40キロに位置するクーレン丘陵の遺跡を調査しています。 ポル・ポト率いる共産主義勢力クメール・ルージュは国民を 恐怖政治で支配し都市文化を否定して自給自足型の 極端な農業社会を築こうとしました。 ライダーの調査からジャヤヴァルマン2世がクーレン丘陵に築いた新しい首都マヘンドラパルバタの様子が1,000年以上の時を経て明らかになってきました。 調査からマヘンドラパルバタが高度に発展した都市でかなり広かった事が分かりました。

ライダーはクメール王国初期の都市の姿を明らかにするとともに都市が栄えた最大の理由も導き出しました。 それは 巨大な貯水池によって急増する人口にダムのような巨大建造物が造られたという事はある問題を解決するためにも欠かせませんでした。 この彫刻が水を神聖化するとされその水が貯水池に流れ込み稲作に使われるというわけです。 広さ1,000平方キロメートル以上もあった巨大都市の姿を想像するのは実に興味深い事です。 東南アジア最大の湖トンレサップ湖です。

国王は 権力の強化や侵略戦争寺院の建設などに目を向けられます。 都市のインフラ作りのために民衆は財産や労働力を差し出す事が求められました。 寺院は 宗教の中心施設というだけでなく税や労働力を徴収する場でもあったのです。 9世紀に建てられたこの寺院の壁に王たちが 寺院を税の徴収に利用していた事を示す碑文が残されています。 大抵の人は寺院を単なる宗教的存在だと思っています。 しかし クメール王国の創始者であり神として あがめられたジャヤヴァルマン2世は寺院を利用して自らの財力と政治的権力を強めました。

自分こそがその土地を治めている強く 最高の王の中の王であるのだという事を11世紀末までに クメール王国は現在のベトナム ラオス タイとの国境を越えて拡大しスーリヤヴァルマン2世の姿がこちらです。 スーリヤヴァルマン2世は国王に即位すると大寺院アンコール・ワットの建設を始めました。 そして 水を操る土木技術の全てが一つとなりクメール文明の至宝といえる建造物アンコール・ワットが誕生したのです。