先人たちの底力 知恵泉「三代目・徳川家光 組織を長く繁栄させるには」

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この番組のまとめ

例えば この日本を代表する電機メーカーの三代目社長は携帯型カセットプレーヤーの開発を指揮。 この体重計メーカーの三代目社長は健康メニューが売りの社員食堂の経営に乗り出し三代目は 何とも難しいポジションなのです。

天下分け目の関ヶ原の戦いに勝利し江戸幕府を開いた…その家康には将軍の仕事を補佐し手足となって働き続けた「年寄」と呼ばれるベテラン家臣たちがいました。 兄貴のように 家康を幼い頃から支え続けた…50回の合戦で 傷一つ負わなかったという猛者…敵方との心理戦を繰り広げ知将と呼ばれた…あの 「おんな城主 直虎」の甥関ヶ原の切り込み隊長…「年寄」たちは 家康が天下を取ると幕府を支え家康が亡くなったあとも政治の中心で あり続けました。

つまり家光は これまで年寄個人が処理してきたさまざまな仕事内容を3つのグループに分けてその担当を「人」ではなく 3つの「組織」に割り当てたのです。 つまり 家光は普通なら 古参幹部の排除だと言われそうな人事を大出世させる事で 実働スタッフの若返りを図るという見事な人事采配を見せたのです。 最終的に 家光は将軍の配下に老中その老中の下に町奉行や新たに設置した勘定奉行などが従う強固な幕府体制の原型を作り上げます。

また 家光が上手だったところが改革に反発心を抱きそうなベテランにどうですか そのベテランをうまく持ち上げてというかで 物事も スムーズにいくという経験って 何か ございます?政治にしても実際の社会生活にしても。 という事で 家光 将軍が大きな力を持つシステムを使って幕府の改革のスピードを上げていくんですけれどもそんな幕府の最高権力者・家光の心の内は実に 苦しみに満ちたものでした。 三代目として 大きな重圧に押し潰されそうになりながら家光は幕府の基盤を強固にすべくひたすら改革を推し進めていきます。

夢の中の家康は いつも温かく家光を励ましてくれました。 これは 島原の乱を経て家光が まさに鎖国を完成させようとしていた時期に夢に現れた家康です。 家光に対し 家康が優しくほほ笑んでいるようにも見えます。 家光の乳母だった 春日局が江戸城内に大奥を作ったのも家光に ようやく嫡男・家綱が生まれたのは もう40手前の事。 気張り続けた三代目・家光の生涯でした。