日本から南の海へと旅立つ ウナギが見つかる 特別な場所があります。 「ウナギ学研究室」。 こちらの男性はどうしても 塚本さんとウナギの研究がしたくてアメリカから移住してきました。 野外調査が多い ウナギ研究。 ウナギは グアム沖で生まれ海流に乗って日本にやって来る事。 日本に一つしかないこの潜水艇に乗り込みチャレンジャー海淵から 100キロぐらい北が ウナギの産卵場です。 日本人のごちそうウナギの かば焼きです。
ウナギが生まれる熱帯の海には雨が多く降るため海水の塩分が薄くなります。 過去のデータを調べてみるとどの年も ウナギの赤ちゃんがとれた場所の海水は塩分が薄くなっていました。 ウナギは海底山脈を目指して泳いできて海水の塩分が薄くなるこの辺りで産卵します。 古代からの謎だったウナギの誕生の場所を極限にまで絞り込んだ塚本博士。
今回 塚本さんは 交代で5回行われる潜水調査のうち最も ウナギが集まる可能性が高いこの日の潜行を担当する事にしました。 環境DNAが見つかった地点に潜り産卵にやって来た親ウナギを探します。 結局ウナギを見つける事はできず塚本さんは今年も 熱帯の海でウナギの産卵が行われる夜を迎えようとしていました。 環境DNA担当の竹内さんが前日に採った海水を解析したところ3日前の 50倍の濃さのDNAが検出されたのです。 高濃度のDNAが出たのは前回 塚本さんが潜水艇で潜った辺りでした。