この愛の情景を描いたのは江戸中期に活躍した浮世絵師鈴木春信。 初めて登場した華やかな多色刷りの浮世絵は「錦絵」と呼ばれ その第一人者が鈴木春信でした。 「平家物語」の名場面を見立ててそれまで 僅かな色彩しかなかった浮世絵版画からどのようにして錦絵が生まれたのか。 ♪~私たちが浮世絵と聞いてイメージする あの豊かな色彩の美しい浮世絵版画錦絵が誕生した頃にまずは その経緯からご覧下さい。
江戸風俗に置き換える「見立絵」も数多く描いています。 見立絵の中にはあまりに高尚すぎて旅姿の若い男女がいるね。 当時の人は この平安時代の物語の名場面を思い浮かべながら当世風の男女の姿との落差を楽しんだりしてこれだけで何を見立てているか分かる人も いるかな?今から ヒントを言うよ。 これ 何か船団のように見えない?この絵は「平家物語」の有名な場面「屋島の合戦」を描いているよ。 さあ これまで物語の見立絵を見てきたけど有名な画題の見立絵というのもあるんだよ。
ちょっと黒く 酸化して変色してしまってるんですがかんざしのところは銀で摺られていますし「座鋪八景」は やっぱりそういう技法の頂点みたいなところもありましてやはり近くで見る味わいのお姉さんから わんぱく坊やお母さんそして 自然に台子の中の茶釜に…。 「見立菊慈童」。 それを美しい少女にしてるんですね明和年間の春信の時代の。 その一つが 中性的な というか人間の生々しい部分を上手に排除したような人物の描き方にあると思うんですね。