モーガン・フリーマン 時空を超えて「人間が“ゾンビ”になることはあるのか?」

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この番組のまとめ

タイワンアリタケは死んだアリを制御し続けその顎を葉にかみついた状態に保ちます。 アリタケは この瞬間を狙って攻撃する能力を進化させたと理論上は いつか私たちもこうした菌類に狙われる おそれがないわけではありません。 チャンドランは エボラウイルスがどのように進化してエボラウイルスが いかにして コウモリから人間に広がったのかを解明するため チャンドランは微生物が悪事を働く時どのように振る舞うかを想像しました。

ウイルスは 度々 進化しては共通の細胞メカニズムを利用します。 エボラウイルスが 人間の細胞に感染するために「NPC1」と呼ばれる たんぱく質を利用している事を突き止めたのです。 感染者の知性を奪い 凶暴な人間に変えてしまう ウイルスは現実に もう存在しています。 このような症状は 宿主から他の人間に感染を広げるうえでウイルスにとって非常に好都合でしょう。 宿主の免疫系と ウイルスの終わりなき競争の中でウイルスは突然変異する度にいろいろな免疫回避能力を発達させます。

ウイルスを持っていた最初の学生は近くの数人としか接触していませんがその数人がまた別の学生と接触し結局 ほぼ半数が感染していました。 ゾンビウイルスについての予測はあまり芳しくありません。 ゾンビウイルスに1人でも感染すれば病気のまん延は避けられないとスミスは予測します。 ゾンビウイルスが世界に終わりをもたらすのを阻止するためには恐ろしい選択しかないのかもしれません。 しかし インフルエンザウイルスは戦後の僅か2年間のうちにそれを上回る数の死者を出しました。

2003年には SARSウイルスを初めて特定しました。 抗ウイルス物質や ワクチンを逃れてしまうのです。 DNAは ウイルスをおびき寄せるエサです。 ウイルスは エサのDNAと結合する遺伝子配列を持っているからです。 特定したウイルスを 分離培養して コロニーをつくります。 出現したウイルスが 新種だと認識され被害が広がってからでなければウイルスとの戦いにおける新たな戦略が必要になります。

どの生物にも共通する原理ですがボズカートは 単純な頭脳構造を持つゴキブリで実験します。 ゴキブリの触角が 脳とつながる小さな くぼみにゴキブリの右側の触角を刺激すると前に障害物があると考え左に曲がろうとします。 ボズカートはこのゾンビ化した ゴキブリを人命救助に役立てたいと考えています。 カメラとGPSを装着し 倒壊した建物の中から 生存者を見つけ出すサイボーグゴキブリの開発を構想しています。 ゴキブリを操る この手法は神経変性疾患の治療に用いられる手法と原理的には似ているのです。