日曜美術館「目指せ!天下一の絵師集団~狩野元信の戦略〜」

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この番組のまとめ

元信は 狩野派を発展させるためにいろいろな才能を発揮しました。 水墨画の表現様式を3つの型に分け集団で 絵を制作する工房体制のもとで絵の品質を守るためのものでした。 集団的な作画システムというのが必要だったわけですね。 絵師としてそして プロデューサー 経営者としてマルチな才能を発揮した 狩野元信。 狩野元信の展覧会が開かれています。 水墨画や人物画 そして絵巻など元信の代表作を集めました。

邦画・洋画含めた日本歴代興行収入1位を記録した「千と千尋の神隠し」。 監督の宮崎 駿さんと二人三脚で数々のアニメ映画の名作を世に送り出したプロデューサーです。 会社を長年運営するプロデューサーとして狩野元信の仕事に興味があると言います。 今 「粉本」というのをねあれは 僕は 非常に面白いと思ってたんですけれど実は スタジオジブリっていうのかアニメーションの世界でも集団で みんながやらなきゃいけないからやっぱり絵見本 必要なんですよね。

京都の路地の一角この場所に かつて狩野派の工房がありました。 狩野派という その流派はそこで制作される作品扇面も含めてですけれどもすごく質が高いという事です。 御用絵師だけに とどまらず更に仕事の枠を広げていくっていうところに謎の多い元信の人物像が ちょっと感じられるんですけれども。 平安時代から続く絵の流派土佐派の棟梁の娘です。 土佐派を主流とする「やまと絵」は元信にとっては 今まで自分のところで欠けていたやまと絵のテクニックだとかあるいは図柄ですね。

花鳥図という水墨画に多く見られる画題をあえて やまと絵の彩色で装飾性豊かに表しました。 元信の表現が 時代に合わせて変化したと語るのはやまと絵など 中世日本美術を研究する 並木誠士さんです。 「言継卿記」という公家の日記に新将軍への年賀の挨拶に訪れた人物の名前が記されています。 「絵師 狩野法眼」と書かれているのが元信。 巨大な檜が 画面いっぱいに豪快に枝を伸ばすさまは元信の金碧画の表現を更に大きく発展させました。 ここに 狩野元信の墓があります。 和漢融合でしたっけ元信の場合は。