第47回NHK講談大会

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この番組のまとめ

お楽しみに!最初にお楽しみ頂きますのは…雪の降りしきる中 血判状を手に江戸は南部坂に住む浅野内匠頭の妻瑶泉院を訪ねます。 しかし 吉良の密偵の存在を恐れた内蔵助は「討ち入りの意志などない」と瑶泉院にうそを告げるのでございます。 残る切り髪を紫の紐にてキリキリッと巻き上げ身には 薄紫の被布を召し手に水晶の念珠をつまぐり傍らには 亡き浅野内匠頭のお位牌を置かれお灯明をあかあかと ともされました。 「元城代家老 大石内蔵助お目通りに控えおります」。

後に残るは 大石内蔵助と戸田局の2人っきり。 恐らくは 御城代本日 おいでなされしはよそながらの お暇乞いとお察し申し上げまする。 今夜半 現在 血肉を分けし兄 弟が命を懸けて吉良邸へ討ち入ろうとする直前でございました。 それなる袱紗は 大石殿が瑶泉院様に差し上げくれいとのご伝言にて預かりし…。 さては そちゃ 吉良家より密命受けし間者よな!紅梅 それに相違あるまい!」。

小野寺十内秀和間 喜兵衛光延磯貝十郎左衛門正久堀部弥兵衛金丸近松勘六行重富森助右衛門正因吉田沢右衛門兼貞武林唯七隆重倉橋伝助武幸間 新六光風村松喜兵衛秀直杉野十平次次房勝田新左衛門武堯前原伊助宗房小野寺幸右衛門秀富間 十次郎光興奥田定右衛門行高矢頭右衛門七教兼村松三太夫高直間瀬孫九郎正辰茅野和助常成横川勘平宗利三村次郎左衛門包常神崎与五郎則休に以上 四十七名にござります」。

で これはねこの瓢箪屋というのれんを継ぐのになくてはならぬ 世継ぎのしるし。 ところが 明くる日になりますと次男 金次郎にもおんなじ事を言って 瓢箪を。 ところが 半年ばかりたった時にこの主 金兵衛風邪の心地で病のとこおんなじような瓢箪を持ってんですから。 一番上と一番下取っ組み合いのケンカになるのを次男の金次郎が…。 仮に この瓢箪屋の身代を3千両としましたらば兄さんが千両私が8百両 弟が7百両。

『百なりや 蔓一筋の 心より』よくよ 『千なり瓢箪』ってえ事いうけどななるほど 知ってのとおりこの瓢箪ってえのはたくさん出来るよ。 だけどねいくつ何十出来ても一番初めに出来た瓢箪これを名付けてどんなに 格好は悪く出来ていてもいざ これを立てようとするとツッと これが立つてんだ。 そこへいくとねうらなり瓢箪ってえのはね格好だけはまあ 立派に出来ていてもいざ これを立てようとすると必ず クルッとひっくり返っちゃうんだってねえ。 瓢箪屋の身代は 次男 金次郎に申しつける事と致す」。

さあこれから 東京中の講談師を片っ端から見に行くようになりまして去年の新真打ちとしてこのコーナーに登場して頂きました神田あおいさんと神田鯉栄さんのお二人がいらっしゃいます。 さて 私 神田あおいが入門を致しまして 約半年後講談界で 一番最初にかかってしまった訳でございます。 この貞寿さんと共に我々 若手で講談界を更に盛り上げていくように頑張りたいと思います。 それでは新真打ち 一龍斎貞寿さん「赤穂義士銘々伝」より「赤垣源蔵 徳利の別れ」です。

サッ サッ サッ サッ…引き揚げまいりまする右なる方 3人目右山道 段だら筋の火事装束銀星 らん鋲打ったる錣の頭巾の後ろに投げ山鹿流 呼ぶ子の笛肩ひもを持って 帯に留め銀の短冊 背に結び北条流の武者草鞋。 「はいはい 旦那様浅野ご浪士 吉良家討ち入り高輪泉岳寺も 引き揚げと承りましてなすぐさま 大小を腰に差し玄関先までかけだされましたが行って おらざる節にはみぬきがつかずとおぼし召されましたかこのおやじを呼んで。

今 貞水先生のお言葉にあったとおり小さく まとまるのではなく失敗を恐れず 一生懸命続いては…袋物の大店 丸屋利兵衛から大金を脅しとる一席です。 紅一点といいますのが新吉原 江戸町二丁目 大口楼で御職を張った有名な三千歳花魁でありますな。 三千歳花魁なんぞは明治になってもまだ ご存命だったと聞いてますね。 ま 当時 もう随分おばあさんになっちゃったかつての 三千歳花魁でございますけれどもお芝居見物に行ったんだそうで。

一番大きな玉でございましてこれは 殊更 値が張って十三両二分 致しますけれどもご大身のお旗本のご隠居様でしたらこういうぜいたくなものを緒締めに お持ちになられるのもよろしゅうございましょう」。 十三両二分とは大した値であるがいや~ これも立派なものでご大身のご隠居様にはぴったり合うようには思うがどうであろうな。 緒締めが入っている大きな箱でどう見ても これ 四分五厘の大粒の玉が見当たらない。 「え~ 確か 十三両二分という大枚の この四分五厘をご覧頂きました」。

それでは着用をさせてもらいますよ」と言って脱いだ着物を改めて 河内山が着用する。 「はい あの… 練塀小路の恐れ入りますがど… どなた様でございます?」と言われた時に「えっ 河内山様!?」。 十一代将軍 家斉公のご愛妾でお鐵の方という方がいる。 将軍のご愛妾の父上が後ろ盾にいるんだから河内山宗俊は 何をやったってこれを あらがう人がいなかったのでございます。 河内山と聞いてびっくり致しました。

最後に お楽しみ頂きますのは…獄門小僧初之助が捕まり連行される道すがら立ち寄った扇町屋で初之助は 護衛する役人にある告白をします。 加納屋十兵衛という旅籠屋さん何か面白いものはと思ってたんですがね実はね 先生ね 今晩ね唐丸駕籠がね 3丁ここへ着くんですよ。 なるほど 夕景になりますとね俗名 獄門小僧初之助 45歳。