♪~毎朝 テレビで やってんだろう」とか「談志の劣化型だ」とかね…。 私は もう 随分若い頃から20代の頃から自分で オチ サゲを考えてやってますけども。 立川談志も それまで「死神」という落語は 一切やらなかった。 圓生師匠の十八番ですから。 それが 私の「死神」を聴くようになってから…。 「いいね お前の『死神』はね。 まあ そんな不思議な神様この死神様が現れるとどんな人間でも逆らう事ができないで。 両方見た事がねえ訳はねえんだから『財布を見せろ』ったらはり倒された」。 3両が木戸銭だから ね。
近頃は銭がねえから満足に酒も飲めねえしうめえもんだってなあ長え事 食ってねえから うん。 どうやって死のうかな?死ぬと決まった途端に急に元気になってきたね こらあ。 後でボ~ッとしちゃってリハビリが大変だから よそう うん。 真っ黒なボロボロの 着物というか目は 黒目は針で突いたようなポツン。 なんとも汚い貧相な ヨボヨボのおじいさんで何年か前の あの 民主党の幹事長みたいなのが出てきちゃって。 死神だよ」。 「死神だよ」。 トンビと一緒にピ〜ッと輪描いて。 大丈夫か? おめえ。
「私 日本橋の近江屋善兵衛のところの若い者でございましてうちの主人が長病でございまして江戸中の先生に診て頂きましたが『もう これは駄目だ』と見捨てられたんでございますが大変に当たる易者がございましてその易者に占ってもらいましたらばとりあえず 辰巳の方へこう 歩いていって一番最初に目に留まるお医者様の看板があるそこの先生に診察を頂ければ必ず治るという」。
「あ~ もう 先生 どうもありがとうございました」とお礼をもらって評判が評判を呼んで10軒行くと大体 7軒から8軒ぐらいは死神が足元に座ってる。 大変な評判になって 「先生手前どもでも お願いします」。 先生 行きましょう」なんてんでさあ なじみの芸者 幇間を連れて京大坂 それから お伊勢参りうわ~っと豪遊をする。
病人の布団の四隅に 1人ずつこう置くんだよ。 え~っと じゃあ私のこの煙草入れをですね布団に見立てましょう。 で うちの奉公人でございますなで 4人を1人ずつ違う 違う。 さあ 奉公人を呼んで十分に説明をしてさあ 奉公人が病人の布団の四隅に1人ずつ座る。 しかしまあ死神だって そんなに頑張っちゃいられませんから明け方になるってぇとちょいと くたびれたと見えてこっくり こっくり 居眠りを…船か何か こう こぎ始めてさあ ここだと思うからポ~ンと膝をたたいた。
これは みんな 人間の寿命だ」。 「人間の寿命? あ なるほど~。 え… あっ ここにねえ何か 随分長くて威勢よく燃えてんのがありますね。 この寿命はおめえが捨てた 伜の寿命だ」。 「あっ そうですか!野郎でござんすか。 ヘヘヘッ。 おめえが離縁した女房の寿命だ」。 おめえの寿命だよ」。 おめえの寿命は半分より長くて威勢よく燃えているのがそんな事 知らねえからやっちゃったんだよ。 「いや~ 駄目だ。 「あ~ つくかな?いや 駄目だな。 お~っと 惜しい!いや 駄目だな。 いや もう駄目。