アインシュタインによれば質量を持つ物体が動くと時空という織物に 重力のさざ波「重力波」が立ちます。 マヴァルヴァラは他の科学者や技術者と共に重力波を観測する方法を開発しました。 その成果は 全米科学財団が建設した実験施設通称「ＬＩＧＯ」に生かされています。 宇宙で 大きな現象が起きそこから生じた重力波が地球を通り過ぎると 検出器内部の空間に さざ波が立ちます。
ドラガン・ハジュコヴィッチは スイスにある素粒子物理学の研究所ＣＥＲＮで働く物理学者です。 一方 青いリンゴは「反物質」で出来ています。 ペアが誕生しては 消滅する度に物質が持つ重力は反物質が持つ 反重力によって打ち消されます。 ですから 物質と反物質のペアがいくら出来ても結果的に重力は ゼロになるはずです。
多くの物理学者はダークエネルギーによって重力を説明しようとしています。 理論物理学者のハーマン・ヴェリンデは重力について考え続けています。 重力の正体は 時空のゆがみだという アインシュタインの説は多くの実験によって証明されてきました。 しかし 量子力学はアインシュタインの理論では重力の成り立ちが説明できない事を示しています。 しかし 最近の物理学で提唱されている「ホログラフィック原理」はペンローズが 時代を先取りしていた事を示しています。
現在 ある大胆な説が物理学界を熱くしています。 オランダで生まれ育った兄弟は共に ユトレヒト大学で物理学の博士号を取りよく似た人生を歩んできました。 物理学においても 人生においてもエントロピーは常に増大すなわち秩序から 無秩序に変化します。 物理学者のショーン・キャロルは重力という難問に真っ向から 取り組んでいます。 重力の謎を解くため 今物理学者が注目しているのは一つの星が 一点に凝縮され大きな重力を持つようになった天体です。 そこで 理論物理学者たちの想像力が駆使されます。