こころの時代 アンコール「心はいかにして生まれるのか―脳科学と仏教の共鳴」

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この番組のまとめ

脳外科医の浅野孝雄さん 73歳。 脳外科医は みんな こういう問題と取り組まなくちゃ…。 つまり ここを打てば こうなるとここを切れば こうなるという経験則の積み重ねだけで 脳外科医というものは出てきてますから理論的に脳とは こういうものである心とは こういうものであるという両方の勉強はどっちかというとおろそかになってます。

浅野さんは この五蘊が脳の中の各領域が担っている精神機能に対応するといいます。 感覚ですね 行動 それからいろんな統合するイメージを作る力それから 情動 「受」ですねそれから 「識」思考判断能力 記憶力。 五蘊を 今 高次精神機能というふうに理解した場合前頭葉ですね。 だから これは自然の形成力というものも… その 自然にあるいは考えが起こったり自分の中で 意識の上に起こってくるわけですよ。

熱心な浄土真宗の門徒でした。 東京大学に進学し脳外科医となりました。 特に 浄土真宗は物を知ってるという事を非常に仏から遠いみたいな感じで。 浄土真宗 どちらかというと情緒に訴えるような…。 で 自分の心は何かって考えてみたら やっぱり小さい頃ですから 私は 心の言葉は自分が持っている 自分の原風景というものをベースにして心を理解しようとして改めて 仏教の勉強をし始めたという事なんです。

そして そこに入ると何が起こるかというとそのアトラクターが発生した場所ですね。 この大域的アトラクターが形成されるまでに約0.5秒かかります。 だけれども この大域的アトラクターが成立しただけでは意識にはならない というかここまでは 無意識なんですね。 大域的アトラクターが成立しただけではまだ 無意識の段階。 それで それが どうして意識になるか というとですね大域的アトラクターというのは その0.5秒かかって成立するごとにそれが どんどん どんどんそれが 大体1秒間に10回ぐらいって言われてます。

つまり 心とは渦巻きのように生まれた無意識とその後 0.1秒ごとに感知される意識とで成り立っているというのです。 自分が無意識のうちに 何か始めてるって事よくあるんですね。 ただ この意識というのはだから そういうように大域的アトラクター 計算されて次の流れを決める事ができます。 だけど 意識自体が この大域的アトラクターを作るのではない。

無理やり こうやってやる傾向が あるんですけど本当は ここの動かないのは結果であってまあ モデルにもなりますしそれから 呼吸も 吸って 吐いてのこういう体全体の単に 肺が こう動いてるだけではなくて体全体が こう動いてるんだというような時の座禅は するものではなく自然に出来上がっていくもの。 「整えられた自己」って言う時にコントロールとか レギュレイトというような言葉があるけど僕は ちょっと ネイティブスピーカーじゃないけど ぴんと来ないので僕としては 「ハーモナイズド」。

体自身も 体だけで体が出来てるんじゃなくて周りの環境 僕らが 多分意識できないような細かいものすごい微細なつながりの中で体が こうやって成り立ってるのでそういう意味で言うと 仏教の縁起は 僕は 「つながりのビジョン」というふうに 呼んでるんですけどどこも 区切りって 仕切りってあるいは科学性を見失わないために発生学というのが必要なんですね。