モーガン・フリーマン 時空を超えて「貧富の差をもたらすものは何か?」

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この番組のまとめ

人格を育むのは 遺伝子か環境か?複雑な性質に及ぼす遺伝子の役割を調べる時常に立ちはだかるのがこの問いです。 双子の研究は 遺伝子と環境それぞれの影響を切り離して考えるのに適しています。 一卵性と二卵性双生児を比較する事でこの調査で分かった事は極度の貧困の中で育った子どもの場合家庭環境の影響が大きすぎて遺伝子が ほとんど役割を果たしていなかったという事です。

世界の富の分配に 遺伝的多様性がどんな役割を果たしたのかを研究した 二人。 進化生物学者なら 先住民の集団がアフリカから離れていけばいくほど今 世界中で見られる富の分配の不平等その原因の およそ6分の1を占めるのが遺伝的多様性だったのです。 遺伝的多様性は大きすぎても 小さすぎても経済発展を損なう可能性があると二人は指摘します。 なぜなら多様性を受け入れる事が経済や社会にとって重要だからです。 アメリカ経済における所得の「確率分布」を表すため金庫に 100本の金の延べ棒を入れました。

トレイシー・ミンサーは 地球最古の共同体微生物のコロニーを研究しています。 以前は 集団としての機能しか観察できませんでしたが現在は 個々の微生物の中で起きている分子の働きまで見る事ができます。 ゲノム研究や 「塩基配列の決定」分子生物学やクローニングといった分野の飛躍的進歩のおかげで単細胞の成長を観察しそれが発するシグナルを見ながら何が起きているのか理解できるようになったのです。 人は 微生物も適者生存のルールに従い彼は 海洋微生物が捕食者からどのように身を守るか観察しました。

微生物は 私たちのように目が見えたり 話せたり個体それぞれは利己的かもしれませんが最も単純な生命体でさえいざとなれば種の生存を優先するようです。 ジョージア州立大学の進化生物学者サラ・ブロスナンによればチンパンジーは そのような境遇を「運命だから しかたがない」とただ受け入れているわけではないと言います。 自分を利するための行動と利己主義とは 全く別物です。 それが原動力となって公平性の概念は進化しより協力的な パートナー選びにも役立ったんだと思います。