そして1回目のパンフレットを見さして頂きましたらこの東京落語会の一番最初の出演者というのが私の師匠 春風亭柳昇でして。 それ やっぱり こう…初め そのパンフレットを見た時にやはり こう 歴史がある落語会なんだなと思いましたしあんまり来ないタイプの人たちが多かったものですから。 そういう意味で言うと本当に こう特別な落語会でありましてそういうところに出さして頂くというのは本当にありがたい事ですし700回という記念で呼んで頂きまして 本当にありがたいと思っております。
24年先が1,000回だと花緑さんが言いましたからますます 次の世にまでも続きます東京落語会でありますようにどうぞ 変わらぬお引き立てをよろしくお願い申し上げる次第でございます。 この700回を記念致しまして三本締めで みんなでこの場を祝いたいと思います。 では お手を拝借! よ~お!ニッショーホールさんになってからも度々お邪魔致しておりますので何となく 皆さんの顔を覚えてるような…。 昔は 夜の商売に 二八そば屋さんという おそば屋さんが 表を売って歩いていたというんですね。
すまねえ 一杯で勘弁しといてくれ」。 「十六文頂戴致します」。 「おう 十六文か。 「とお 十一 十二 十三 十四十五 十六」と 勘定払うとプイッと行った。 「てえっ 畜生! 頭に来ちまうな本当に ええ?俺は この寒いのに脇ぃ 突っ立って見てたよ。 ったくまあ あんなに ペラペラ ペラペラ世辞を並べるとこを見るとねきっと この野郎 食い逃げでもするんじゃねえかと思ってグッと見てたら 普通に銭払って帰っちまいやがんの 全く。
ゆんべは大変寒かった」。 「だろ? 俺 あれで ちょっと風邪ひいたなって感じ」。 「私も そう風邪をひいた感じですよ。 昨年も大変だったんです風邪をひきまして。 ハッハッハッハッハッハッハッ… ハッハッ!」。 何てぇの これで?『当たってない矢』?『食い物商売ですからあたらない方がいいでしょ』?あ~ なるほどね〜。 食い物商売 あたっちゃいけねえんだわ。 それで みんな喜んで お得意様が。 お得意様ってほどじゃねえけどな俺の顔 覚えといてくれよ な。
誂えたもんがなかなか出来なくってね催促して やっと持ってくるってのはね うまいもんだってまずくなっちゃうってそういう話でさあ…いつまでも ニコニコ笑ってなくていいから 仕事へ取りかかって…あの ちょっと… あの 君 ね…。 柄じゃねえ 本物だ。 本物。 まがいは 竹輪麩。 麩なんぞ病人の食うもんで いけねえ。 お前 これ本物の麩だったぞ お前。 せめて 間の竹輪麩ぐれえと思ったけどさあ 麩なんて病人の…病人だ 俺 風邪っぴきだから。 口直し 一杯で勘弁しといて」。 「十六文 頂戴します」。