まあ 娯楽といいますと皆さん それぞれね藤井聡太四段という人でございまして。 将棋というのは 中盤の方は伯仲して どんどんと時間もないんで 次々と手が動いて解説もしやすいんですけど加藤先生が解説をされて私が聞き手をする訳ですけどももう 手が動かないんでほかの事を聞かなあかんのですね。 そうしますと 加藤先生にはいろんな逸話がありまして加藤先生の七不思議といいましてですねいろいろあるんですけども一つがですね 対局の昼食も夕食もおんなじものを食べるというこの不思議があるんですね。
奥様を早うに亡くしましたのでお店を息子さんに譲りまして自分は楽隠居をしようという訳で郊外に隠居所を買いましたところ長屋が3軒ついておりましてこの家賃収入だけでやっていけるというまことに結構なご身分でございますね。 ところが 残念ながらこのご隠居さんは仕事一筋で来たお方でそういう たしなみはございませんので無用の長物でございますな。
え?初めのうちはお湯がチリチリ~ン コロコロンというてたが今は ガバゴボン ガバゴボンといいだしたぞ。 風流じゃな」。 「風流でございますな」。 椋の皮 と申し上げましても現代のお方がご存じないのは風流じゃなあ」。 「風流… でやすか? それ え?」。 「え? いえいえいえど… どうぞ ご隠居さんから」。 まずは隠居が飲むのじゃ」。 あ~っ! 風流じゃなあ」。 「風流ですか!?何や 茶の湯て空き巣に似てまんな」。
あの 誰か ほかの人に飲んで頂けまへんやろか?大工の親方にそれから お習字の先生。 わたいを茶の湯に誘うというのはこれ すなわち 喧嘩を売ってるいう事でっしゃろ?わたいは『売られた喧嘩は買う』言うたんやけど嫁はんがね 『家主さんと喧嘩して長屋を出ると よその長屋も入れてくれへんさかい ここはおとなしゅう宿替えしましょう』と こう言うさかいに 若い衆呼んで 荷造りさしてまんねん」。 うちら2軒とも来てるという事は隣のお習字の先生んとこにもその手紙行ってるん違いますか?」。
「あ… いやいやいや 皆目 知らんという訳ではないんですがな至って自己流でしてな『裏か表か』と聞かれましても返答に困りまして」。 「はい 茶の湯には裏千家 表千家などさまざまな流派というのがございましてな」。 先ほど この お習字の先生「皆目 知らん訳ではない」と言うたんですが皆目 知らんのでございます。 よし! わいも 今日から毎日 行ってこう!」と それから菓子泥棒が はやりだしましてね。
始末屋のご隠居さんそんなものは使いません。 砂糖を搾り取ったあとのカスこれを廃糖蜜とか または糖蜜というんでございますね。 それを入れまして ゴリゴリ ゴリゴリ。 灯油というのは もう もはや食料ではなく燃料でしかございません。 うん! 利休饅頭と名付けよう!」。 そして 食べ物はといいますとさつまいもに 廃糖蜜に灯油というものすごい抹茶セットが結構なおうちですな」。