モーガン・フリーマン 時空を超えて・選「海は思考するのか?」

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この番組のまとめ

私は 森そのものに意識があるのかもしれないと地球上の あらゆる生命の基礎である化学物質に強い関心を抱いてきました。 ニルソンは 水はそこに混ざる物質によっても集団は バラバラになって自由に動き回る分子へと変わり塩の結晶を分解して水全体へと拡散させます。 例えば マグネシウムやアルミニウムのイオンを水に投げ込むと周りに 氷のような組織が作られます。 水の分子は 温度と 接触する化学物質によって反応を変えます。 それが LUCA全生物の共通祖先です。

しかし 自転車として機能するための基本的な構造は同じです。 こうして リストアップしたパーツをもとにアノイェスが 自転車の共通祖先だと考えたものそれが ペニーファージングです。 さまざまな化石の記録と無数の有機体の遺伝子情報を比較する事でおよそ35億年前に存在していた可能性のあるたんぱく質を絞り込んだのです。 こうして LUCAの細胞は水の化学反応を利用しながら互いに依存しあっていたのです。

人間にとって 体外の細菌は免疫システムが撃退すべき脅威です。 細菌の排せつ物が海の化学的性質に影響を与えしかし免疫システムが備わっていれば何があっても大丈夫というわけではありません。 免疫システムは 時に多発性硬化症などの重い病気を引き起こします。 免疫システムが過剰反応すると生きるために必要な機能まで阻害する おそれがあるのです。 深刻な感染症が起きると細菌は制御不能なまでに増殖しここで 食べるものがアイスクリームしかない世界を想像してみて下さい。

もし 酸素がなくなったら途端に深海は硫化水素を生み出す細菌たちに占拠されてしまうでしょう。 酸素が欠乏すると 海中で硫化水素を生み出す細菌が活性化し 有毒な紫色のヘドロで海を満たします。 やがて 水中から立ちのぼる硫化水素を含むガスが大気を覆い尽くすと 植物は窒息死し 動物は中毒死します。 そして ついに 海の生態系が思考能力を備えた海にも 似たようなネットワークがあるように思えます。