司会は 俳句が大好きな岸本葉子が務めます。 そして 今日のゲストは精神科医の名越康文さんです。 それでは 早速今井さんが選んだ入選句をご紹介していきます。 京都に 何かそういう風物詩があるのか皆目 分からないんですがどういう事なんでしょう?僕の解釈では これはかなり物事を客観視する方でいろいろ行事っていうふうなものに縛られてっていうかそういう…。
俳句の価値観っていうのはこれまでに詠まれてきた情緒をそのまま使うんじゃなくて不変するんじゃなくて本当に真剣な人間の心情っていうのを出したっていうこの句に やっぱり一席をあげたいと思いました。 女3代っていうのがこの句の見せ場じゃないかなと思うんで多少 字余りになってもそこを強調してですね普通 合理的に考えるから自分が詠んでるんだから自分は登場してるんだというふうに合理的に 句は詠むはずだと思ってたんですけどわざわざ「我」を入れるっていう時に全く違う絵になる。
僕は この句は 正岡子規の状態状況 生涯というものを知らないとなかなか鑑賞できない。 その方を 十分に知って芭蕉の「おくのほそ道」をよくに知ってそれで 芭蕉の句は鑑賞できる子規の句は鑑賞できるというふうに思われるんです。 「秋の蚊帳」が取り残された感じと同時に溲罎に 秋の日が当たってもしかしたら輝かしいものに見えているのかなとも鑑賞しました。 こういう正岡子規の句もそうなんですけれども何か 目の前にあるものを…。 冷静で客観的な科学者の目とはちょっと違ってすごく冷徹に見てるんだけどももう 何て言うのかな。